日本生理学会「高大連携シンポジウム」のこと

3月28日に、日本生理学会香川大会で開催された「高大連携シンポジウム〜垣根を乗り越えた協働へ〜」にシンポジストとして参加してきました。
僕は、「高等学校生物教育の現状と授業実践例の紹介」というタイトルでプレゼンをしてきました。

現状の課題として、
●コンテンツの問題(入試対応含む)
●実験観察の問題
●新しい「学力」(新学習指導要領対応)

を挙げ、それに対する具体的な対応として
●AL型授業の普及
●「探究型」授業の普及

を挙げました。
スライドはこちらからダウンロードできます。

シンポジスト5人のプレゼンが終了した後、質疑応答があり、以下のような質問が出ました。

※知識はすごく持っているが、書かせると書けない学生が多い。AL型授業は有効だと思うが、どこまで広がっているのか?大学生にもそのような能力を期待してよいのか?
※学力が身についていない学生にAL型授業や探究は必要なのか?できるのか?
※入試問題は、例えば医学部とそれ以外で別物にすべきなのか?
※科学的リテラシーは大学入試と関連させないと広がらないのか?

生理学会のような学会の場に高校教員がシンポジストとして参加するのは珍しいからなのかもしれませんが、「高校の現場ではどうなっているのか」というように、僕に回答を求めるものも多かったです。
まずは「知ってもらうこと」、そしてそこから「ともに動き出すこと」を考えていきたいと思いました。

現地で、高校生ポスター発表で参加されていた高松第一高校と観音寺第一高校の先生とも、シンポジウム終了後にお話しすることができて、とてもよかったです。