書籍発売のお知らせと御礼

先日お知らせした書籍が発売になりました。
ネット上でも確認できない小項目も含んだ目次を共有いたします。
僕は、チャプター2、5、6を担当しました。

チャプター2は、主にウェブで公開している授業プリントの課題をどのような発想で作成しているかについて説明しました。
物理基礎、化学基礎、地学基礎については内容的にうすくなってしまったのですが・・・ワークシート例は掲載しています。
「そのまま使える課題」をたくさん掲載するのではなく、あくまでも「一つの考え方の例」を示せるように意識しました。

チャプター5は、「振り返り」について書きました。
特に、PDCAサイクルを回すための材料の例を示しています。
生徒自身のPDCAサイクルのための「振り返りシート」と「考査分布」、教員のPDCAサイクルのための「授業アンケート」を具体例とともに紹介しました。
考査の振り返りについては、ある先生がすぐに取り入れ、とても効果的だったとコメントをいただきました。
簡単に実施できるので、是非取り入れていただければと思っています。

チャプター6は、「探求」について書きました。
メインメッセージは、「探求活動は決して難しくない」ということと、「高い成果よりもまずは経験」ということです。
また、「問いを立てる」ことの重要性についても触れています。
先日の日本生物教育学会の発表内容と関連しています。

今回の書籍は、「ノウハウよりも考え方を少しでも伝えたい」という想いを持って取り組みました。
担当していただいた編集の山本さんには、こちらの意見・要望に根気よく耳を傾けていただきました。
菊池さんの独特の感性と語り口とも相まって、いい本になったと思います。
わがままもたくさん言いましたが、お付き合いいただき、そして素敵な本をつくっていただき、本当にありがとうございました。

また、最後の編著者紹介のところでは、上平先生、松本先生への謝辞、そして都生研への謝辞を掲載できて本当によかったです。
僕自身の紹介の中では、師匠である松田先生のお名前も掲載でき、僕の大好きな人たちと一緒に名前が入ったページになり、個人的にはとても思い入れのあるものになりました。

感想のところでは、山藤先生、松本先生、和久井さん、香川さんにコメントをいただけたことを嬉しく思います。
素敵な方々との共同作業で出来上がった一冊です。

ここに至るまでに対話をさせていただいた多くの方からも思考のヒント、気付き、学びをたくさんいただきました。
それらがあって、初めて形にできたものだと思っています。
関わっていただいた全ての皆様に感謝いたします。

是非、多くの人に読んでいただきたいと思っています。
読んでみて何か参考になることが少しでもあったならば、是非周囲に広げていただければ幸いです。
この記事のシェアも歓迎いたします。

どこかで誰かにとって、何か一つでもヒントになるようなものを提供できていれば、それが最大の喜びです。
もし内容に関して、ご意見やご質問等ありましたら、ご連絡いただければと思います。
よろしくお願いいたします。