これからの入試に対応する力

昨日、石川先生の講演会で体験した、医学部入試の「キングスクロス駅の問題」を、早速3年生の理系生物の授業で今日実施してみました。
※以下のサイトより引用しました。
http://toyokeizai.net/articles/-/66296


授業では、昨日の講演会でのお話を参考に、まずは以下のような話をしました。
●「絵画を鑑賞する」ような感覚で。「感じるところを述べなさい」なので、単なる「分析」ではない。
●例えば、手前の風船に注目して、「これは何かの象徴か?」「何かの例えか?」などという風に発想していくことが考えられる。


そして、4人1組で10分間考えてもらい、その後、グループごとに発表してもらいました。
たったこれだけの導入でも、様々なアイデアが出され、活発なディスカッションが繰り広げられました。


昨日の石川先生のお話で、「800字で書け」「提出せよ」と言われると、「答探し」が始まってしまう、という話もありましたので、「とりあえず一回体験してみよう」と、軽く実施してみました。
また、本来は小論文なので一人で書くものだと思いますが、昨日ワークと同様に、対話の中での気付きや思考の展開を感じて欲しいので、グループワークにしました。


自分としても、とりあえずやってみて、「けっこうできるものだなぁ」と感じました。
そして、このような力は、トレーニングによって身につけ、そして鍛えることができそうだとも思いました。
しかし、その前提として、「様々な体験、経験」や「教養」が必要なのだと感じます。


色々な体験をすること。
役に立つかどうかにとらわれずに色々なことを学ぶこと。
常に何かと何かを関連付けようとすること。
常に「問い」を持とうとすること。


「与えられたことを効率よく吸収すること」よりも、こんなことが大切になる気がします。
「広くアンテナを張っておく」ことは、とても重要ですし、一見「回り道」に見えていたようなことが、大きな意味を持つのかもしれません。
色々な気づきを得ています。