『学び合い』マインドを考える

『学び合い』の考え方の基本は、
●学校観
●子ども観
●授業観
の3つであり、それらに裏打ちされた「一人も見捨てない」という願いがあると理解しています。


僕自身は、これまでの実践を通じて、「課題レベルの全員達成」ではなく、「『学び合い』マインドの獲得の全員達成」をより高次の目標にしています。
そこから最近考えていたのは、『学び合い』マインドなる概念の具体化です。
『学び合い』の基本理念は教員に対しての語りであり、主語は生徒自身にはなっていません。
では、主語を生徒自身として、授業の目標を語るとすればそれは何か
『学び合い』マインドの獲得に他なりません。
ならば、それを具体化して生徒に提示する必要があるのではないか
そう考えました。


あらかじめ押さえておきたいことは、『学び合い』マインドなる概念には、絶対解は存在しないだろうということです。
ただし、それぞれの教員の納得解は存在するはずで、それを生徒に示せればよいのではと考えています。
たとえ、それぞれの教員の提示する『学び合い』マインドの姿が一致を見なくても、目的としての「一生涯にわたる幸せ」を共有できていれば、それでよいのだと思います。
生徒だけでなく、教員も多様であり、それぞれの「ワールド」を提示していくことしかできないと思うからです。
ここでは、あくまでも僕自身の考える個人的『学び合い』マインドの具体について述べます。


①自由の相互承認の感度の獲得
※人は皆、生きたいように生きたい。これを認めよう。


②多様性の受容・活用
※みんな違って、みんないい。多様性の価値への気付き。


③関係性の構築
※自立=依存。「できない」「わからない」の克服のために。


これらが達成でき、実感を伴った一つの価値観として生徒に伝えることができれば、その後の人生において大きな意義があるだろうと考えています。
また、これらの達成のためには、基本的には「はい、どうぞ」式の授業と「全員達成」を求める姿勢が有効なのだろうと思います。
ただし、生徒の実態に応じて、方法は姿を変えます
全ては、『学び合い』マインドの獲得という、より上位の目標のための活動であり語りなのだと思います。