少ない知識から考えるために

首都大学東京の「ティーチング技術講座」の前期が昨日終了しました。
まとめのアンケ―トで記入した内容を転載します。


ティーチング技術「高校生物授業での発問と課題設定:少ない知識から考えるために」
まとめのアンケート


1、生徒が自由に考え、積極的に考えることができるために、発問や課題設定に関して、どのような心がけや注意をしたらよいか?
●ベースは「内発的動機付け」→「考えたくなるような発問」ができるとよい。
●「考えたくなる発問」ができても、意見の表明・情報交換ができなければ効果がうすい。そのベースとなるのは「安心感」→生徒への信用・信頼と、肯定的態度。


2、生徒が少ない知識でも考えられるために、発問や課題設定に関して、どのような心がけや注意をしたらよいか。
●日頃から「用語」にとらわれすぎずに、「概念」を重視する。
少ない知識ー最低限必要な(かつ活用可能な)「概念」の獲得+情報共有や情報吸収のための「用語」の知識。


3、生徒が自分の経験・体験・見聞をもとに考えられるために、発問や課題設定に関して、どのような心がけや注意をどうしたらよいか。
●「日常生活」や「聞いたことのあるモノ・コト」と生物学とのリンクを常に意識しておく。→常日頃から「ネタ」をストックしておく→それを「考えたくなる」かつ「最小限の知識から考察可能」な形に落とし込む。


4、生徒が自分からも教員に質問ができるようになるために、発問や課題設定に関して、どのような心がけや注意をしたらよいか。
●Critical Thinking(ツッコミ力)を常に意識させる。
「当たり前で、とってもわかりやすい」文章であっても、「それって本当?」「ここんとこどうなってるの?」とツッコミを入れる練習。


5、生徒が教員から問われなくても、自分で自分に対して発問や課題設定できるようになるために、教員はどのような心がけや注意をしたらよいか。
●上記「Critical thinking」の重要性、具体的な方策について、生徒に提示する。また常に意識においておく。


6、その他、本講座を受けながら考えたこと、今後考えたいこと。
●「Creative Thinking」とは何か?どうすれば力がつくか?