何をどこで購入するか

家電量販店のショールーム化

先日家電を見に、某大型家電店に行きました。
各メーカーの様々な製品が置いてあり、店員さんにわかりやすく解説をもらえました。
そして、買おうというものを絞りこんで・・・おもわずやってしまいのが、スマホでの価格調べ。
価格比較のサイトなどで見てみると、目の前の店頭価格よりはるかに安い表示に驚かされます。
「得」だけで動くのであればそれでいいと思えるのですが、最近やはりそんなやり方に違和感を感じてます。

 

http://matome.naver.jp/odai/2138501934398567501より
「小売店で確認した商品をその場では買わず、ネット通販によって店頭より安い価格で購入」
「これは「ショールーミング」と呼ばれ、家電量販業界を中心に海外でも国内でも問題視されてきた」
「ある店舗では商品を見て確かめるだけのショールームになり、客が来店しても商品が売れないという現象が発生している」

 

この「家電量販店のショールーム化」は、どんな問題を引き起こすのでしょうか。
そこで「地方でのイオン撤退問題」を思いだしました。
●イオン進出
●競争に負け、地元の店舗が閉店、イオン一人勝ち状態
●業績悪化でイオン撤退
●イオンへの依存度が高かったために住民の生活に影響大
「安さ」「便利さ」だけにかまけていると、「大きな組織」に過度に依存することになり、仮にその依存先が倒れたときに、「切り捨てた別の可能性」の存在の重要性に気付くことになりかねません。

 

家電の場合も、「家電量販店のショールーム化」が進むほどに、店舗型の業態が圧迫され・・・なんてことにもなりかねないのかな・・・と要らぬ心配もしてしまいます。
例えば、現状の家電量販店であれば、一つの「エンターテイメント施設」として成立していると思いますので、多様な品揃えとプロによる解説に対して、入場料のようなものを設定してむしろ「ショールーム化」をあえて引き受けながら、その収入をもとにしてネット価格に対抗していくというような方法もありえるのかなと妄想します。
実際にはそんなに単純なことではないのでしょうが・・・。

 

書籍購入はamazonが便利だけれど

そして、似たような違和感がamazonでの書籍購入にもあります。
僕は書店が大好きです。
でも、amazonがあまりにも便利すぎて、ついつい「ポチッ」と書籍を購入してしまいます。
そう、あまりにも便利すぎるのです。
もちろん、書店にもたまに足を運んで、そこでのあらゆる「質感」を楽しみながら書籍購入をするということもあります。
でも、比率としてamazonのお世話になることが多いのです。
書店がつぶれるケースが多くなっていると聞きます。
そこでこんなニュースも飛び込んできました。

 

「アマゾンに抗議、出荷取りやめへ 中小出版社」
http://www.asahi.com/articles/ASG4K4RCDG4KUCVL00Q.html

 

amazonのみに過度に依存することによるリスクはあるのだと思います。
でも、僕たちの多くにとって、「街に書店があり、ネットにamazonがある」ということが当たり前になりすぎて、「街から書店がなくなる」ということを考えもしないのだと思います。

 

僕自身は、経営のことなど全くわかりませんので、実際に上記のような可能性がどのくらいあるのかはわかりません。
しかし、「便利さ」に飛びつき、「大きな組織への過度な依存」が生まれることへの違和感が最近強くなってきています。

 

「保護貿易」ではないですが、自分なりに守りたいものがあるのであれば、それが守られるように考え、行動したいと思います。
「需要が供給を生む」のが世界です。
「いいとも」だって終わってしまいました。
http://www.cinra.net/review/20140404-waratteiitomo
ならば、僕はせめて僕が残したいもの、守りたいものの需要を少しでも生み出したい。
そんなことを最近ぼんやりと考えています。

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    admin (水曜日, 20 4月 2022 07:19)

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