「平等」と「公正」の違い

『平等』は弱者を追い詰める。重要なのは『公平』だ。

 

「平等」と「公正」の違い、とてもわかりやすいです。
同時に、「平等と公正は両立するのが難しい」というアイデアにはなるほどと思わされました。


学校現場でいえば、例えばよくある議論として、スマホの持ち込みを許可してBYODの発想で授業をやろうとすると、「全員が持っているわけではないのだから」と「不平等」を理由に反対されることがあります。
でも、「不平等」であっても「公正」にできる方法はあるのだろうと思います。


なんでもかんでも「平等」にしようとしていくと「悪平等」などという状況にもなりかねません。
ここに指摘されている「平等」と「公正」のアイデアは、頭の片隅に入れておきたいと思いました。


記事からの引用・抜粋です。


●『平等』は、イメージ的にはスタートラインを揃える、という感じ。
●「前提条件を同じにしてみんな同じように扱います」というのが、わかりやすい『平等』のかたち。
●『公平』とはつまり、フェアであるということ。
「スタートラインをそろえましょう」が『平等』ならば、「ゴールまでの距離をそろえましょう」が『公平』。
『平等』は弱者を追い詰めてしまうことがある
●ひとりひとりの能力や環境がちがう以上、ゴールへの距離を同じにして『公平』にするためにはある程度スタートラインをいじる必要があり、そうすれば必然的に『平等』が犠牲になる。
●『平等』を優先すれば『公平』が、『公平』を優先すれば『平等』がおざなりになる。