先生は知識、そして社会と生徒をつなぐ存在へ〜先生のための近未来ハイスクール

先生は知識、そして社会と生徒をつなぐ存在へ〜先生のための近未来ハイスクール
2018年11月5日


奥谷孝司/ マーケター
増井雄一郎/ Product Founder
高橋実/ 人事・採用のプロ、キャリアコンサルタント
高島高校 大畑方人
小山台高校(定時制)井波祐二


抜粋メモ


「明日からなにもなくなっても生きていける状態を目指す」
「今日持っているものをすべて失っても明日から普通に暮らせる」
パソコン一台あれば仕事できるし、パソコンを貸してくれる友人もいる。


最近、公務員志向が強い。将来に対する不安感。
教員がそもそも安定志向。
変化することをよしとする大人に出会うことが少ないのではないか。


「教科書通りに進めなければならない」という固定観念。
進度のペースを合わせないといけないというのともある。


企業の研修では、ずいぶん前からアクティブラーニング型。
それなのに、なぜ学校の授業はそうしないのか、という疑問。


広げるためには、教員自身がワークショップ等を受ける機会が必要ではないか。


教員は「教えるプロ」という意識が強すぎる。


外部との連携を快く思わない教員もいる。
いい学びの機会があっても、そこから逃避してしまう。


基本的なビジネススキルが身についていると外部との連携もしやすい。


営業を4年間していて身についた考え方。
正攻法でいっても話が伝わらない時上司を連れて行こうという発想など、自分がすべてやる必要はないという発想ができる。
「話者」を変える。
同じことをいっても、誰がいうかによって伝わり方が変わる。


教員が迷惑なのではないかと遠慮することがある。
でも営業経験から、「断るかどうかは向こうが決めること」だからと割り切ることができる。


なぜ教員は外部から人を呼びたくないのか?
→過去の失敗経験がある。そこを打開するには、その人の経歴をかなりしっかり共有するようにしている。
「教師は全部を知っていて、どんなことにも答えられないといけない」というマインドを持っている教員も一定数いるのではないか。


エンジニアでも、他の人が書いたプログラムを参考にしない人も多い。
うまくいかなかった時にマイナスが大きすぎると考えている。


企業でも、新規事業をやるにはほとんど反対だし、基本的には同じ構造だと感じる。


変えられることと変えられないこと
どんなブログラムが書けるかどうかは気にしない。
でも、ネガティブかポジティブかは変えられない。そこは大きく見るべき。
また、こちらが与えられるものは気にせず、こちらが与えられないものをもっていることを重視する。


社会で生き抜いていく力が大事。
「安定志向」は一番不安定である、という認識が必要。
「安定志向」はディフェンスだけをしているからうまくいかない。当たり前の話。
一歩踏み出さないといけない。
その力をつけてあげたい。


考え抜く力。
絶望しろ。できないことは仕方ない。向き合え。
最終的には自分で決める力をつけてほしい。
何かのきっかけでガラッと学びが変わるかもしれない。
自分自身を使い切る力。
そのために、考える、自分で決める。
今がダメでも全然気にする必要はない。


「できないこともやってみよう」というポジティブな姿勢を最も重視している。
根拠もなくポジティブなのはダメ。


「育成する」よりも「邪魔しない」ほうが大事だし、自分はありがたかった。


「自分と同じこと」をしない先生も大事なのではないか。


「今いる場所」を100%にしないこと。


大人になって楽になった。
自分が所属する場所を自分で選べるようになった。
自分で社会は選べる、自分で社会は創れる、という感覚を伝えたい。


選ぶのは、普通は辛いのではないか。
レールが敷いてあってそこに乗れと言われるのが一番楽だと思うのではないか。


たいていの会社やコミュニティの寿命は、人間の寿命より短い。


今の状況を受け入れることも、嫌なら違う選択をすることもできる。
でも、自分で理由を持って、自分で選んで欲しい。


選ぶとともに、それが合っていたかどうかはどうでもいいということを伝えたい。
最初の就職先で失敗したらどうしようという不安感が大きい。
求人という市場で「若手」というと何才くらい?と聞くと、22才とか25才とか言っていて、25才過ぎたら何もないと思っている。
相談できる大人が必要。


「失敗したことをやり直す」機会が学校では与えられない。
社会では、失敗したことをやり直すなんて当たり前のこと。


自己決定した後の結果は手放すというマインドを育てたい。


「ともに考える」ということが大事なのではないか。


先生が答えをもってなくていい。


大人に自分自身を承認される、という経験が大事なのではないか。


理事で、年配の人がいる。
また、大企業のトップクラスの人がいる。
今現場で活躍している人を呼んでも、それが何の意味があるかと言われる。
自分の学校にいるではないか、と言われる。


生徒自身が楽しい気持ちや学んでいる実感があるかどうかが大事。
それを感じさせることができれば信頼関係はできるはず。
受験指導とのバランスの取り方。


※なぜ学歴社会から抜け出せないのか?
単なる確率論。
有名大学にいる方が失敗の確率が減る、ということ。


これからは売り手市場になることは間違いない。
だから、企業が高学歴とか言ってられなくなる。
それは間違いない。


これから、高学歴より、競合相手が外国人になる。