近未来ハイスクール起業編に参加して

昨日は近未来ハイスクール起業編に参加してきました。
内容の詳細は別記事を参照ください。
ここでは特に気になったことだけを抽出して感想などを書き出してみます。


●起業について
起業したいならすぐしたらいい。
事前に勉強するより実際に経験して失敗する方がいい。
起業を目的にしては意味がない。
人生の目的がしっかりしてないと。
お金儲けだけが目的の起業はありえない。
どうやって社会に貢献していくのか。
★「起業したいならすぐにすればいい」「早く失敗してみた方がいい」「破産したっていいじゃん、という発想」など、実際にやっている人たちからの言葉は説得力がありました。


●起業家が得すること
働き方がかなり違う。
一日2時間くらいしか働いていない。
1週間のうち3日くらい働いていない。
ただし、収入はある。


お金の自由、仕事の自由、時間の自由という3つの自由があること。
本当の「働き方改革」は、単に「労働時間を短くすること」ではなく、「自分が働きたいように働けること」。
「楽して稼ぐ」ために「人より働き、人より苦労」の段階もあるのでは。
本人がやりたくてしょうがないのなら、それを否定できない。
逆に本人が嫌で嫌でしょうがないなら、多様な選択肢が世の中に用意されている方がいい


●起業家として一番大切なこと
「死なないこと」
破産したからってどうってことないじゃん、と思えばいい。
★「死なない」は本当に重いし、本当に重要。「逃げる自由」ももっと強調されていいのではと思う。


●犠牲にしたこと
あまりないけれど、「不安、危険、不安定」はある。
不安になっても解決しないし、やがて忘れる。
危険の度合いもそれぞれ。サバイバル感はある。
大企業でも安定しているわけではない。
サラリーマンしようが起業しようが不安定であることには変わりない。


雇用が流動化していく。
プログラマーでは、一つの起業にいながら、他のセミナーに参加したり、その中で引き抜きがあったり、転職が当たり前になってきている。
自分の中にスキルをつけることが「安定」につながる。
★この感覚を高校生にも伝えたい。「安定」の意味が変わる。「安定なものは安定ではなく、不安定に見えるものが安定である」ということ。「赤の女王仮説」も。


●失敗談
たくさんあるけどあんまり覚えていない。
いちいちひきずっていたら起業なんかできない。
忘れる力も大事。
★これも納得。引きずってしまうことが多いけれど、切り替えて先に進まなければいけない場面が多い。


●失敗する権利
サラリーマンだと失敗する権利はほとんどない。
起業すると失敗する権利がある。
失敗を「権利」ととらえる視点も重要。その点で、高校生には、無限の「失敗する権利」があるはず。でも、それを本人も学校も認識できていないのでは。もったいない。


●「逆張り」で考える。
人と同じ土俵で戦うと、強い人が勝つ。
だから、戦う土俵を変える。
例えば、「コンビニが主戦場」だとしたら、「コンビニでは絶対に売れないお茶」みたいなものを考えてみる。
★この発想も、とても面白い。「逆張り」の発想法を自分自身ももっと鍛えたい。


●失敗とは
「失敗」とは、誰からみたときに「失敗」なのか?という視点
ソフトバンクがボーダフォンを買収したとき、最大の失敗だと言われた。「孫さん、終わったな」と言われた。
自分があきらめたときに「失敗」になる。そう思わない限りは、それは「失敗」ではなく「チャレンジへの過程」
★エジソンが失敗について語っていることを思い出す。このあたりの感覚は、高校の現場でもeポートフォリオをどう実質化するのかということも含めて考える必要がある。


●会社の辞め方
16回転職しているけれど、途中で投げ出すような辞め方はしたことがない。
変な辞め方をすると、それを覚えている人がいると信用されなくなってしまう。
「信用」の重要性。「能力があれば、お金があれば、コネがあれば成功できる」というものではない。