NHKスペシャル マネー・ワールド〜資本主義の未来〜
第2集 仕事がなくなる!?
番組メモ
●ケインズの予言
技術的失業。
90年前にすでに言われていた。
●ラスベガス
バーテンダーロボット
ホテルのデリバリーロボット
●イチゴ収穫ロボット
画像から瞬時に熟し具合を判断し、熟したイチゴを傷つけずに収穫することができる。
1台あたりで30人分の労働力。
●ネット通販
商品管理ロボット
無人のフロアで700台を超えるAIロボットが商品を管理している。
5万点に及ぶ商品は全てAIが売れ筋を予測して発注したもの。
膨大な売り上げデータをもとに次に発注すべき商品をAIが決める。
下のフロアで10人ほどの人が働いている。
ロボットが指示した商品を袋に詰める仕事。
人間に残された袋詰めの仕事もロボットに任せる準備が進んでいる。
●日本のこれから
日本の賃金は世界でもかなり高い水準。コスト削減のために自動化が早く進む。
ホワイトカラーの仕事もどんどんAIに奪われていく。
●ショッピングモールの掃除ロボット
1台で休みなく5人分の仕事をすることで他のショッピングモールにも導入が決まった。
このショッピングモールでは清掃を2人の社員と20人のパートタイマーで行っていた。
●みずほ銀行
AIなどを導入して1万9000人の労働力を削減すると昨年11月に発表。
他のグループもAIなどを導入しての大幅な業務量の削減を発表。
●第一次産業革命
蒸気機関
1台で労働者1000人分の仕事をこなせたと言われる。
大量の失業者を生んだ。
19世紀の初めには労働者による機械打ちこわし運動が各地で起こった。
しかし、鉄道や製鉄業を生み多くの雇用をもたらした。
●第二次産業革命
20世紀初頭、石油、電気による産業革命。
ニューヨークの復活祭の写真。
1900年のパレードの主役は馬車。
1913年のパレードの主役は自動車。
場所は消えたが、新たに生まれた自動車産業が失業者を吸収し労働者の賃金も上昇。
●第三次産業革命
1940年代コンピューターやトランジスタの発明を機に始まった。
タイピストや電話交換手が必要に追い込まれた。
エレクトロニクス産業が勃興。生産性も賃金も右肩上がりに増えていった。
歴史的に見ればテクノロジーはいつも新たな仕事を生み、労働者の所得を上げる素晴らしい効果があった。
インターネットが普及した2000年前後から、賃金が伸び悩むという現象が起きた。
●第4次産業革命
進化したロボットやAIが起こす。
1部の人に富が集中する一方でほとんどの人は取り残される。
●ベーシックインカム
生活保護とは違い、収入の有無にかかわらず国や自治体が住民全員にお金を配る。
カナダ、オンタリオでの実証実験
州政府は毎月100,000円を3年にわたって給付。
仕事の収入を前提としない新たな資本主義は実現可能か、ということを検証することが目的の1つ。
働かずに収入を得ることで怠惰になる人が増えるのではないかという疑問。