「筋トレ」と「試合」

昨日参加させていただいた「未来の教室」関連のイベントでの経産省・浅野さんとその他の登壇者の方のお話より
★は個人の感想等


●「筋トレ」と「試合」の関係について
今の学校は「筋トレ」ばかりをひたすらやっている。
出る競技も決まっていないのに。
初めから出る競技を決める必要はないけれど。
「筋トレ」は合理的にやる。
ライザップのように個別最適化していく。
★この例えはとてもわかりやすい。ただ、「試合」のイメージは現場ではまだ十分に持てていないだろう。


●ICT整備に関して
ICT整備用に、1805億円の地方自治体への地方交付税交付金が交付されている。
しかし、最終的には各自治体で判断して他の用途にも使える。
仮に、自治体がICT整備のために使おうとしても、「ローカルキング」など学校に紐づいている業者がいる。
このことは課題。
1台15万円を買うのではなく、もっと安いPCを揃えたらいいのではないか?
「PCは文房具」という認識がいつ広がっていくか。
ランドセルが変えるのならPCも一人一台買えるのではないか?
★「PCは文房具」という表現がわかりやすい。


●未来の教室
「教室」にはいろいろあっていいはずだ。
だから、英訳は「Learning Innovation」
「Classroom」ではない。
家庭も「教室」。
どこかの職場で見た驚きも「教室」


●産業界と連携したSTEAMプログラムの開発・実装
産業界が中高生にどんなプログラムをあててあげられるか?
何をしてあげられるか?
「教える」のではなく、「一緒に何かをつくっていく」場が必要。
「大人も悩んでいるんだ」ということをリアルに感じられて共有できる課題を投げられるか。
★近未来ハイスクールの活動は、この一つの形になるだろう。


●「課題設定力」の重要性
与えられた外生的な課題に対して、自分なりに課題設定していき解決に向かう。
まずは、こんなに世の中には解決しなければならない課題がたくさんあるんだよ、ということを知らせてあげたい。
社内で持っている「課題」を社外秘にするかどうかという問題。
「課題」を外に開けば、異分野の人も含めて皆で考えることができるのではないか。
それがオープンイノベーションということだろう。
★課題を設定するのにも、事例などの「知識」が必要であり、また「あるお題目」のような「枠組み・制約」があってもよいということ。「中心となる課題」に対して「その要素としての課題」を設定できるかどうか、またその解決に向けてアイデアが出せるかどうかが勝負。


●今後必要になるのは「価値デザイン」ができる人
価値デザインは、一企業が担うのはもはや不可能になってきている。
だからオープンイノベーションが必要。
そのときに、学生にすりよっていく動きが出てくるのではないか。
★このような「コラボレーションが前提」という状況をまずは高校生にも知ってもらいたい。そうすれば、様々なプロジェクト型の学びの重要性がわかり、より前向きに、より充実した学びになるのではないか。