越後『学び合い』の会でのTPチャート紹介

10月13日(土)、上越教育大学の越後『学び合い』の会に参加してきました。
分科会の一つを依頼され、「僕に期待する役割」を運営の方に聞いてみたのですが、特にないようだったので、ここは是非TPチャートを紹介しようと決意しました。
どんな教員にもTPチャートは強力なツールですし、あらゆるところで紹介し普及したいと思っていますが、特に『学び合い』実践者の方には一度はつくってみて欲しいと思っています。
ここまで何回かTPチャート作成ワークショップを開催してみて、『学び合い』実践者の理念に「一人も見捨てない」が直接出てきたのを見たことがありません。
それが悪いということではなく、自分が「一人も見捨てない」をどのように解釈して自分の実践に落とし込んでいるのかをメタ認知できることが大きいと感じています。

ということで分科会でTPチャートを紹介しようと思ったのですが、なにしろ持ち時間が45分しかありません。
自分が「独演会」をやれば45分くらいあっという間に過ぎてしまいますが、「一方的な講義では伝わらない」ということはよくわかっているので、それはしたくなかったのです。
そこで、短時間でのワークを入れることにしました。
TPチャートの中でも肝となる「方法」「方針」「理念」の部分のみを作成していただきました。


全体の設計は、


イントロの説明(10分)
方法→方針→理念の作成(20分)
対話(7分)
補足説明(8分)


というような感じでした。
本来は、「TPチャートを一部抜粋しての実施」は望ましくありません。
ですので、これから作成されようとしている方は、是非栗田先生のウェブサイトを活用いただき、「フル」のものを作成していただきたいと思っています。
ただ、今回は、時間的な制約がある中で、短くてもいいからどうしてもワークを入れたくて、変則的にこのような形式で実施させていただきました。


20数名の方に参加いただけましたが、「一人も見捨てない」が理念に出てきた人は皆無でした。
やはり『学び合い』は、ここから始めないといけないと思います。
そこに共感してもらえた方はたくさんいたように感じました。
参加者の多くには、「帰ったらちゃんとしたTPチャートを自分でつくろう」と思っていただけたようです。

TPチャートは、本当に強力なツールで、是非とも広げたいと思っています。
ただ、書籍のタイトルや「TPチャート」という名称で敷居が高くなっているというようなことも聞いています。


TPチャートの良さを実感していただけた方には、是非その良さを広げていただけますようにお願いいたします。
また、ワークショップ開催の希望があれば、是非お声かけください。
TPチャートの普及のための具体的なアイデアをお持ちの方がいましたら、それも是非共有ください。


TPチャートとの出会いから約1年半、想定したよりは広がっていないなぁと感じます。
今回のことも一つのきっかけとして、また普及活動を一生懸命やっていきたいと思います。