授業見学の感想(吉村先生より)

10月15日(月)に、茨城県から3名の方が授業見学にいらっしゃいました。
見ていただいた授業は


●3年理系生物(個体群)
●1年生物基礎(授業に関する会議)
●3年文系生物基礎(試験返却、見直し、情報交換会)


です。
見学者のお一人、茨城県立並木中等教育学校の吉村先生よりいただいた授業の感想を、許可をいただいた上で転載いたします。


”4つの授業を見学させて頂きましたが,大野先生がこのような生徒に育ってほしいと願う想いが投影された授業で本当に勉強になりました。


生徒さんたちが自らと仲間の力をかりて主体的に学んでいる姿は、私が目標としている授業の姿と重なり、とても勉強になりました。
生徒を主体とした授業は、教師として言いたいことや伝えたいことを我慢して、生徒たちに「なぜ自分たちで学ぶのか」を考えさせないといけないので本当に信念の必要な授業だと思いました。
教員がレールを敷いて,そのレールを生徒が何も疑いもなく進んでいく授業は,今までは良かったかもしれませんが,これからの激動の時代を生きていかなければならない生徒たちには,不十分な授業だと思います。
生徒たちが自分の学びをデザインしていく授業への変換が大切だと,昨日の生徒さんたちの生き生きと主体的に学ぶ姿をみて改めて感じました。


また生徒さんたちがクラス会議で自分たちの学びのデザインをしていく授業も本当にびっくりしました。
生徒さんたちは自分たちの学びとは何かを真剣に議論していて、本当に素晴らしい授業を見学できました。
また、大野先生がアンケートの結果で肯定的な意見も否定的な意見も全部プリントに載せていたのが、すごいと思いました。
なかなかアンチの意見は出したくないと思いがちですが、生徒さんたちが本当に自分たちの学びのデザインを考えるためには、必要な事だと思い、大野先生の強い信念を感じました。


学習地図は大変参考になりました。
化学は(特に無機化学・有機化学)知識の羅列に感じてしまいがちですが、幹となる反応機構や概念(酸化還元や中和,極性など)があり,その幹を意識させることにより、ごちゃごちゃした化学がもっとクリアに見えるようになるのではないかと思います。
ぜひ授業で活用させていただきたいと思います。


本当に昨日は学びの多い一日で行ってよかったと思いました。
大野先生の「何のためにそれをやるんですか」という問いにはどきっとしました。”