学び方を学ぶツールとしての考査

第2回考査が終了しました。
返却のときに、生徒同士の情報交換をさせています。
試験勉強を振り返って、「To do」と「NOT to do」をシェアするというものです。
また、高得点者には、全体の前でどんな試験勉強をしたかシェアしてもらっています。
例えば、何時間くらい勉強したのか、問題集はやったか、他にどんな勉強をしたのか、などです。


今回の考査で、前回より大きく成績が向上した生徒から色々な話が聞けました。


●勉強法を変えた。前回はあることだけを集中してやっていたが、今回は色々な方法を試してみた。そうしたら理解が深まった。全体として試験勉強にかけている時間は変わらない。
●授業中、先生が講義している部分を動画に録り、それをとにかく何回も見直した。それがとてもよかった。
●前日、教科書等すべて学校においてきてしまい、当日の朝1時間集中して教科書を読んだ。それしかしていない。ただ、「学習地図」の活動のとき、一番難しそうな内容を選んでしっかりと整理できたので、それはよかった。
●とにかく教科書をひたすら読む。何回も読む。「これって何?どういうこと?」とつぶやいて突っ込みながら読む。それがよかった。


それぞれ、まったく違うアプローチで試験対策をしています。
ただ、共通していることがあります。
それは、「学び方を自分なりに工夫し改善を図っている」ところです。
「勉強したけれど思うように取れなかった」とき、試験の難しさに文句を言うのでもなく、自分の力のなさを嘆くのでもなく、「まずは何かを変えてやってみる」ことが大事です。
そのとき、自分だけのアイデアではなく、他者からも様々なアイデア(うまくいったことも、そうでないことも)をもらうことで、「次はこうしてみよう」と、具体的な改善方法もよりイメージしやすくなるのだと思います。


考査自体を実施する意味があるかどうかという問題があると思いますが、実施しなければならないのであれば、それをいかに「生徒の成長」のために活用できるかを考えることが重要です。
考査後に振り返り&情報交換は、「学び方を学ぶ=メタ学び」のためのツールとして有効な手段だと思います。