国立科学博物館特別展「昆虫」

国立科学博物館特別展「昆虫」、終了間際の滑り込みで間に合いました。


ツノゼミ!
トゲアリトゲナシトゲトゲ!
見たかった生物を見ることができました。
感動!


タイヨウモルフォは、空を飛んでいる映像と研究者のコメントで、なんだかぐっときました。


タマバチの「虫こぶ」の多様性。
どうやって、植物の発生プログラムを望み通りにコントロールしているのか、その分子的基盤なんかがとても気になりました。
今回の展示では、個人的に最も「探究」してみたいテーマです。
課題研究でやったら面白そうですね。


イグノーベル賞のトリカヘチャタテの展示もありました。
実物が思いのほか小さくて、こんなのを洞窟で見つけて、しかもこんなことを研究しようとするなんて、どんな発想なんだろう・・・と唖然としました。


昆虫標本の作り方を映像でレクチャーされて「大変な作業だなぁ・・・」と思った直後に次の部屋が壁一面の「コレクション」
圧倒されました。
人間すげーっという単純な感動とともに色々な感情も浮かんできましたが・・・。


電顕の資料作成の際の新しい技術、ナノスーツ法も興味深かったです。
乾燥標本だと構造を保てなかったのが、ショウジョウバエの幼虫が高真空下である時間生存し、かつ無処理でSEM観察できることからヒントを得たバイオミメティクスだそうです。


香川さんの「気が合いそうな昆虫 カマキリ」の説明も深いなぁと思いました。
偽瞳孔、なるほど。


蛍光シルクと、それを用いて作られたドレスも見れました。


モルフォテックス、構造色フィルムMLFも実物を見て感動。
こういう技術も出てきているのですね。


最後の映像。
マダガスカルで昆虫採集に勤しむ二人の研究者。
そこで、「お気に入り」の昆虫を見つけた時の嬉しそうな顔。
さらに「新種だと思います」という研究者に「どうしてわかるのですか?」と聞くと、「こいつの仲間は頭の中に入っているけれど、記憶にないので」とサラッと答える。
先日の「東京ロストワールド」でも感じましたが、こういう研究者の生の感動を伝えてくれるのは、とても貴重で素晴らしい企画だなぁと思います。