強力なメッセージは伝わる

「麹町中学校見学メモ」の「いいね!」の数がすごいことになっています。
僕のいつもの感じだと、100を超えることはまずないのですが、現時点で500を超えています。


以前も一度、似たようなことがありました。
3年前、2015年4月に「河川の石はなぜ丸いのか?」という記事をシェアしたところ、やはり500を超える「いいね!」がつきました。
ただし、そのときとは違う現象もあります。


一つは、「シェアの数の多さ」です。
3年前は、シェアした元の記事がシェアされているので、僕のポストのシェア数はそれほどでもありませんでした。
今回は、現時点で250以上シェアされています。


二つ目に、「フォロワーの急増」です。
このポストを公開した金曜の夜から、フォロワーが150人以上増えています。


三つ目に、記事の長さの違いです。
3年前は、シェアした記事の紹介としてごく短い文章を書いただけでした。
今回は、かなりの長文メモです。
ウェブサイトの記事でもないので、本当に単なるテキストです。


この現象から考えたことは、「飾りはなくても、強力なメッセージはしっかりと伝わる」ということです。
テキストのみの長文であっても、その中に工藤校長先生の考え方が溢れていて、色々なところで「そうなんだよなー」と思えるところが人それぞれにあります。
メッセージそのものが強力であれば、それは人に伝わるのだと思います。
さらに、「これを周囲の人にも教えてあげたい!」と思えるまでに強力だったので、「シェア」も増えたのだと思います。
「こういう教育業界の新しい流れにもアンテナを張っておきたい!」という教育業界以外の方もいたでしょうし、教育業界の方の中には「こういう情報を集めるためにいいかもしれない」と思った方もいたと思います。
そのために「フォロワー」も増えたのだろうと思っています。


これまでに、僕自身テレビに出演したり、新聞で取り上げていただいたり、メディアに登場したことが何度かありますし、書籍でも名前が出たことがあります。
しかし、ほとんど僕のところまで届くような反応はなかったのが実際です。
例えば、ここに挙げたような「フォロワー」が増えるというようなことはありえませんでした。
それが、たった一つの長文テキストのポストで、それらとは比べ物にならないくらいの反応があるのです。
驚くべきことだと思います。


今回のポストは、「僕自身の何か」ではありません。
純粋に工藤先生のお考えや麹町中の挑戦が素晴らしいものだったので、「どこかで誰かのためになれば」という思いで工藤先生に許可をいただきシェアしたものです。
結果として、多くの人にそのことを知っていただけて、個人的にとても嬉しいです。


しかし、これだけの「反響」があると、少し怖くもなります。
例えば、何か情報発信をしたときに「炎上」する可能性なんかも多少気になったりもします。


でも、基本的に僕の情報発信は「高校生のため」が第一です。
そして、「教育関係者」「保護者」や、その他「広く一般の方」に向けても、何らかの思考の材料が提供できればと思っています。


これに関連して、生徒の行う会議を見ていて思うところがあります。
それは、「空気を読みすぎて、きちんと言いたいことを意見できず、周囲に合わせてしまう」という現象がよくあることへの危惧です。
何かを発信するときには、多少のリスクは伴うものです。
それでも、「そこに意味がある」と信じることができれば、そのリスクを引き受けて情報発信できるのでしょう。
それは、「勇気」の問題です。


今回の工藤先生のメモから、「テキストだけでも伝わるメッセージ」の強力さを学びました。
自分自身でも、そんなメッセージを一つでも多く発信できたらいいなと思いますし、誰かのメッセージで「伝えたい!」と思ったものは積極的に共有していきたいと思っています。