NHKスペシャル 「南硫黄島」

2018年9月16日
NHKスペシャル
秘島探検東京ロストワールド
第1集 南硫黄島


メモ


公式HPより
"東京に人を全く寄せ付けない秘境「ロストワールド」がある。周囲から隔絶された環境で、まるでタイムカプセルのように貴重な命が守られている。第1集の舞台は、東京都心から南1300kmに浮かぶ絶海の孤島、南硫黄島だ。海は荒れ、四方は断崖絶壁に囲まれているため、簡単に近寄ることはできない。今回、特別の許可を得た科学調査隊が、ドローンも駆使した島の本格的な探検を初めて敢行。NHKのクルーが同行した。研究者たちは、この島が生物の進化を観察できる地球上で数少ない場所のひとつだと考えている。最大の特徴は、急激な高度差によって、熱帯から温帯までの環境が、ひとつの島の中にひしめき合うという点。島にたどり着いた生き物が、環境に応じて新しい種に進化していく姿を目の当たりに出来るというのだ。過酷な登山、大量の海鳥たちの突然の襲来。困難な調査の末、調査隊は新種を続々と発見していく。そして、生物の進化の不思議を物語る、小さな生き物に巡りあう。"


南硫黄島
1983年、自然保護のため全島立入禁止(日本で唯一)
科学者であっても上陸禁止
初めての全島調査


直径2キロ
皇居の1.5倍の面積に、東京タワーの3倍の山がそびえる、おそるべき高低差。


南硫黄島は3万年前に誕生
小さいが、標高は約1000mまであるので、熱帯・亜熱帯から雲霧帯、温帯と標高によって変化する。


火山島に生物がやってくるための3つのW
wind
wave
wing


オガサワラオオコウモリ
食用になる果物に乏しく、草を食べるため、歯もボロボロ。
他の島のものはバタバタとはばたくが、南硫黄島のものは滑空しエネルギー消費をおさえる。
昼にも動き回る。


カクレイワガニ
標高600mを超える雲霧林にもいる。
卵を産む時には海岸まで降りなければならない。
「登山ガニ」


ミナミイオウヒメカタゾウムシ
標高の高いものが大型化。
オス同士の競争が激しくなったため?


アカアシカツオドリ
ドローンを使って巣と卵を発見。


コダマキバサナギガイ
大きさ2mm
殻の入り口に外敵の侵入を防ぐ3本のキバ
ルーツは北海道に。
海鳥の体にくっついてやってきた?
生息する場所によって殻の形が異なるものが発見された。
草原、地面、雲霧林、林
また、「キバなし」のものも発見された。
天敵がいないため?
餌となるカビの種類も変わるので、新たな消化酵素を獲得しているのでは?
北海道からやってきたものが、一気に5つのグループに進化している。
似ているノミガイにはこのような進化は見られない。


カタツムリは行動範囲が狭く世代交代も早いので、変化を観察するのに適している。


ゴミはもちろん、自分たちの排泄物も持ち帰る。