考え抜くということ

先日、ある方との対話で、こんな話を聞きました。


"この前話した相手は、日々考え続け、それをノートに書き続け、段ボール5箱になったそうだ。
自分自身も、昔は、その日の振り返りで、毎日5万字くらい書いていた。"


僕も日々、心の中で色々なことを考えているつもりですが、この2人には遠く及んでいないことを実感します。


以前に、ちきりんさんの本に書いてあったことを自分なりに解釈して生徒にしている話があります。
「作業」と「思考」についてです。
「思考」には、紙とペンだけあればよいのです。
むしろ、他の何かはない方がよい。
紙とペンだけで、例えば30分何かについて考え、書きながら思考が深まっていったとしたら、それは「考える」ことだと思います。
そうではなく、書籍やウェブサイトや人の話から情報をとってきて、それを何かにまとめていくのは、もしかしたら単なる「作業」なのかもしれません。


この意味において、一日に30分でもいいから「作業」ではなく「思考」の時間が取れているか、それが大事なのだと思います。


段ボール5箱のノートや毎日5万字というのは、徹底的に日々「思考」し尽くしていたからだと思います。


僕は弱い人間なので、1人でそこまで考え切るのは難しいかもしれません。
だから、人と対話します。
そうすると、一人で考えていたのではないことが浮かびます。


対話もうまく入れながら、日々「思考」の時間もしっかり取れるといいなと思います。