ドミノの最初を倒すということ

女子高生がパソコンを6カ月使った結果、志望先が教育学部から経営学部に変わってしまった話 (4/4)

 

近未来ハイスクールで出会った高校生のパソコン奮闘記を父親である中山順司さんがまとめている記事。

一連の記事そのものがとても「面白い」もので、色々な学びがありますが、特に近未来ハイスクールとのつながりについて個人的には響きました。


この記事の「娘」の高校生(中山さん)は、11月5日の近未来ハイスクールでお話しした高校生です。
その時、僕に対して「挫折体験」について様々な質問を繰り出し、それをニコニコと嬉しそうに聞いているという「変人」でした。
終了後に、「挫折体験を聞くような近未来ハイスクールがあったらいいなぁ」という話を聞いたので、「だったら、自分で企画書書いて提案した方がいい!きっと実現できるはず」と提案してみました。
そこから、企画が実現し、それがきっかけで色々なことが動き出したようです。


記事には、こんなことが書かれています。


”去年の年末から、近未来ハイスクールといういろんな職業の大人と学生の接点づくりをする組織に関わらせてもらってて、自分が発案した「挫折したもん勝ち講座」が開催されて、そのレポートを書いたころから、「なんか教育学部じゃないな」って考えるようになった。”


”“自分のアイデアがカタチになる面白さ”に味をしめたんだと思う。”


”ただ、ひとつ言えることは、“行動することはむっちゃ大事”だと改めて気づかされたこと。”


”「やりたいと思ったらすぐに行動」”


近未来ハイスクールで何度か「挨拶」をさせていただいたことがありますが、僕はいつも同じことを言っています。


「ここで何かやりたい気持ちが沸き上がったら、今日帰ってから、あるいは明日にでも、どんなに小さくてもいいので、すぐに何か行動をしてみてください」


僕たちの日常は色々な「刺激」に満ちています。
でも、それらのほとんどは、そのまま流れていってしまう刺激です。
例えば、テレビを見ながら、あるいは授業を聞きながら「こういうの興味ある!」とか「これすごい!」とか「こういうことやってみたい!」とか。
でも思っただけだと、そのまま流れていってしまって、「瞬間的な興味・情熱」を大量に消費してしまっているように感じます。


だからこそ、僕は、自分が企画するイベント、あるいは関わるイベントでは「行動変容」を強烈に意識しています。
イメージとしては、「ドミノの最初の一個を倒す」というような感じです。
高校生には、それで十分で、あとは勝手にドミノは倒れ続けていくのです。
でも、最初の一個は、何らかの「きっかけ」が大事で、その「きっかけ」になるような「場」を創りたいと思っています。
中山さんは、そういう意味で、近未来ハイスクールの目指す姿の象徴と言えるような存在だと感じます。


記事の最後にこんなコメントがあります。


”これから先の自分の人生が楽しみで仕方がない。”


もう、最高の言葉です。
こんな高校生を増やしたいです。
「何者でもない自分」に不安を感じるのではなく、「(何者でもないけれど)何にでもなれる自分」にワクワクできるって最高です


高校生が、自分の可能性に気が付いて、何かを始め、人生のワクワクが止まらなくなるような「きっかけ」の「場」。
それをたくさん増やしていきたいと思っています。
中山さんには「変人」として、「次」の人たちを刺激してほしいなぁと期待します。
こうして「仲間」が増えていくのも、人生の喜びです。