NHK「プロフェッショナル」 絵本作家かこさとしさん
90歳を超えてなお、絵本を書き続け、取材最終日も絵本の打ち合わせで自分で自分にダメ出しし、原稿を「ご破算」にして書き直すと宣言。
まだまだ宿題がある、発想はあるけれど仕上げるのがしんどい。
そして、取材最終日の21日後に亡くなる。
最期の瞬間まで「求道者」であり続けた。
人生100年時代、50歳は折り返し、などとは聞くけれど、かこさんみたいな生き方はとても刺激的。
取材最終日の打ち合わせシーンなども、ひたすらにいいものを求めて妥協しない、プロフェッショナルの姿そのもの。
全ての仕事を貫くもの。
「こどもさんをあなどるな」
かこさんの絵本「人間」より
"一人の人間は、年がたてば死にますが
子に渡った生命の設計書は
千年も万年も生き続けるのです。
今あなたが生きているのは
こうして生命の設計書が
およそ40億年引き継がれてきたからですし
人間の集まりがささえとなってきたからです。
そして、その生命の設計書は
これからも人間とその集まりによって
受けつがれて行くことを思えば
むやみに死を恐れることもないし
死の悲しみものりこえられることでしょう。"