「芸術のジョーシキを疑え」メモ

ダイアモンド博士のヒトの秘密
第3回 芸術のジョーシキを疑え


●アートの定義
「美しい夕日」はアートか?
「かっこいい車」はアートか?


ダイアモンド博士の意見
1.アートには生きていくために必要な機能がない?
※役に立つものは芸術とは言えないとしてしまうと、せっかく美しいものを芸術とできなくなってしまう。
2.アートは美的欲求を満たす
3.アートは習得するもの


この3つが一般的なアートの定義だが、一番目は怪しそう。


●野生動物の"アート"
アマミホシゾラフグのオスの作る模様
アズマヤドリの作る塔


野生動物が新しきものを作るときには明確な目的を持っている。
異性を惹きつけるためのシグナルである。


●ヒトのアート
14,000年前のラスコーの壁画。
40,000年前のビーナス。


300,000年前のモーリタニアの石器。
千個に一個、使いづらいが左右対象の美しい石器が見つかる。
動物と同じように異性へのシグナルを発していた?


ヒトのアートは様々な目的を達成することができる。
作品を見る喜びのためにあると同時に、ある種のシグナルにもなる。
生きることに役立つこともある。


アートは、最初はわかりやすい目的のために始まり、やがて崇高な芸術となった。