卒業生へのメッセージと卒業生の現在

3月の卒業式前日に、3年生の生物選択者が、板山先生と僕に挨拶をするために生物室に集まってきました。
急なことで驚きましたが、「記念品」の授与とともに感謝の言葉をいただきました。
理系生物選択は、ここ数年2講座で、僕が来てからはずっと、板山先生と僕で1講座ずつ持っています。
昨年の3年生は、2講座共通のLINEのグループを作り、色々情報交換をしていたようです。
おそらく、そのグループで呼びかけがあって、このような会が実現したのだと思います。
3年生の選択授業の受講者間の「つながり」は、必ずしも強いものにはならないと思いますが、この「つながり」の価値を認識し、そしてそれを活用してくれていたことは素晴らしいことだと思います。


「最後に一言お願いします」と言われ、僕は2つのことを話しました。


”皆さんは国立高校での生活はとても楽しかったと思います。
しかし、これから先そんなことばっかり言っていては面白くありません。
僕が会いたい卒業生は「国立高校は楽しかったですけど、今が最高に楽しいです!」という卒業生です。
逆に、いつまでたっても「国立高校は楽しかったのに今はあんまり・・・。国高は良かったなぁ・・・」という卒業生は、心配になります。
「国高最高!」という気持ちは、明日でとりあえず脇において、新しい場所での新しい生活を、今よりも楽しいものにしてください。


そして、先ほどの話しとも関係するのですが、一番伝えたいのは、「面白いことをしよう!」ということです
ここでいう「面白いこと」というのは、「どんなに小さくてもいいから、自分で何か変化を生み出す」ということです。
「大学生活面白くない」とか「社会に出たけど面白くない」とかいうのは本質的ではありません。
「誰かに面白くしてもらう」のではなく、「自分の人生は自分で面白くする」のです。


僕たちのことなんてとっとと忘れてもいいので、「今が最高!」といえる人生を自ら切り開いていってください。”


あれから1か月半ほどたち、今日、卒業生の一人から近況報告のメールをもらいました。
そこにはこんなことが書いてありました。


“大学に入って、生物の授業で培ったコミュニケーション能力がとても役に立っています。やはり大学は受け身でいるだけだとなんにも面白くないところです。”


“突破力があることで自分を豊かにできることを身をもって感じています。”


“面白いことがあったらまたメールします!”


とても嬉しいメールでした。
「自分の人生は自分で面白くする」のです。
卒業後にそうなってもらえたら、それは僕の喜びでもあります。