”部活だけ”から自由になること

4月からも国立高校ですが、大きな変化として、部活動主顧問が「民俗音楽研究部」から「吹奏楽部」に変わりました。
都立教員13年目にして初めて吹奏楽部の顧問になりましたが、自分が学生の頃や、教員になりたての頃とは「部活動」に対して全く違う感覚を持っています。
初めて幹部とミーティングをしたとき、真っ先に頭に浮かんだことは「部活以外の世界も見ることができるような活動であってほしい」ということです。
コンクールバンドとしてゴリゴリ活動することに価値を置いていた高校時代、コンクールに縛られない自由な音楽に価値を置いていた大学時代。
当時はかなり違うものと感じていましたが、今振り返ると、「吹奏楽だけしか知らない」あるいは「吹奏楽だけやっていればいい」という狭い世界に自分がいたように思います。
高校時代や大学時代に、吹奏楽以外の様々な世界に触れていれば、また違った生き方もあったのではないかと感じています。
だから、「吹奏楽だけ」「部活だけ」という固定観念から自由になってほしいなぁと思います。

ここから合奏なんかを見始めると、「吹奏楽だけじゃないとは思うけど、もうちょっと練習してほしいなぁ・・・」と思うことがあるかもしれません。
でも、自分の感じたこと、考えたことを常にメタ認知し、僕自身の持つビジョンである「誰もが生きやすい社会」を大切にできるような関わり方をしたいと思います。