クラス会議と当事者意識

今年度から、「クラス会議」を取り入れました。
これは、「単元学習計画」と「1時間の使い方」について、生徒に会議で決定してもらうというものです。
画像にある単元学習計画では、左側に「モデルプラン」が入っており、右側に実際のプランを記入してもらうようにしてあります。
すでに埋まっているものは、「日時を教員があらかじめ決定しているもの」であり、会議で動かすことはできないものです。
空欄の部分に関しては、基本的には自由に計画してもらってよいことにしました。
例えば、課題研究の準備の時間を多くとる、もしくは逆に少なくしてプリントを進める時間を長くするなどです。
学習地図は、発表会の日を決めてはいませんが、全クラス必ず取り組んでもらうことは確認しました。

1年生4クラスでこれを実施したところ、ほぼ全てのクラスが「モデルプラン通り」という結論でした(1クラスだけ授業プリントの時間を削って「試験勉強」の時間を1時間確保していました)。
また、50分の中での教員の講義はどのクラスも10~15分になっていました。
グループ分けに関しては、全てのクラスで「4人ランダムグループ」を希望しており、中にはそこに「グループ分けなし」を間に入れるクラスもありました。

このような活動を取り入れると、生徒の「当事者意識」がものすごく高まる気がします。
後期に入ってから取り入れていますが、何かうまくいかないことがあっても、「教員のせい」にするのではなく、「クラスの課題発見」に思考が向き、「課題解決」に向いているように感じます。

「他律から自律へ」という方針を実質化するための一つの方法です。
できる限り、生徒に任せる度合いを増やしていきたいと思っています。
「教員が生徒に与える授業」から「生徒とともにつくる授業」へ、そして「生徒がつくり教員が見守る授業」になっていくのだと思います。