「知る/知らない」について

後藤さんのポストに書かれていた「リカレントは、「学び直し」ではなく、「学び重ね」である」という言葉。
安冨歩さんの『生きるための論語』の話を思い出しました。

「知る/知らない」について、「知る」ことで「知らない」ことが明らかになるともに、「知っていたこと」の意味も変わり、「知る/知らない」の状態が変わり続けていく。
これが学習の過程。

ブログ記事中には、以下の部分が引用されていました。
”新たに産出された『知』は最初の『知/不知』に跳ね返って、また新たな『知』を創り出す。このような回路が繰り返し作動する。この全体が『知』である。『是知也』という断定によって、最初の『知』の意味が変化し、『知』が知っているという状態であると共に、『知』と『不知』を分別するその過程でもある、という意味が膨らむ。このとき、変化しているのは『知』の方ではなく、知ると知らざるとを分別している『私』自身である。言葉の論理展開とともに、それを展開し理解する『私』が変化し、その変化が言葉の意味を豊かにする、というダイナミクスが生じている。この自分自身の変化を伴う解釈の過程は、『学習過程』だと言ってよいであろう。”