他責社会から感謝社会へ

金曜日の夜、寺西さんの紹介で、熊本市教育長の遠藤さん、教育委員会の三谷さん、熊本大学准教授の前田先生と会食することができました。

こちらから話題提供できたことはあまりなかったのですが、遠藤さんや前田先生のお話を色々と伺うことができ、多くの学びをいただきました。

「他責」という言葉が出たとき、前田先生が、「他責社会から感謝社会へ」という言葉を発していたのが印象的でした。
これは、来月出る「まんがで知る教師の学び3」にも登場するそうです。
「他責から自責へ」ではなく、「他責から感謝へ」という方が、ポジティブで、いい表現だと思います。
僕も使っていこうと思いました。

また、「完全に生徒の自主性に任せる教育」を受けてみると、「教え込みは今の教育改革の流れでは悪みたいになっているけれど、しっかり教えてくれる先生が、今から振り返ってもいい先生に感じる」という話も印象的でした。
「生徒に任せる」ことの質や程度が大問題なのだと思います。
「教員が思った通りに生徒が活動してくれる授業を目指す」という「主体的ではないアクティブラーニング型授業」は、手段が目的化しているように感じます。
逆に、「全てを生徒に任せて自主性を育む」という方針は、単なる「放置」と紙一重です。

手段と目的を間違えず、目的に合わせて適切な手段をとったり、単なる放置にすることなく、教員がその場にあった役割をしっかりと担うような授業が大切なのだと思います。

また、1月3日の熊本日日新聞の一面では、ICT機器を熊本市の全小中学校に整備するという記事が出たことも教えていただきました。
遠藤教育長の下、色々なことがどんどん動いていきそうです。

お二人とも、やっていることそのものがすごいのですが、「在り方」に直に感じることができたのが大きな経験でした。
三谷さんの「在り方」も、とっても素敵で学ぶところ大でした。
とても嬉しい一夜でした。
ありがとうございました。