旅は人を成長させる

人を成長させるものとして、
●他者との対話
●読書
●旅
が大切だという話を以前知り、その通りだなぁと思っていました。

現在、宮城県でのTPチャート作成会のために新幹線で移動中です。
日帰りではありますが、これも1つの「旅」です。

なぜ「旅」は人を成長させるのでしょうか。
最初は、「その場所でしか感じられない何かを"感じる"ことができる」と考えました。
それは、修学旅行の引率で行った雲仙岳災害記念館で考えたことです。
「情報」だけならばそこに行かなくても得られるのだと思いますが、そこに行き、その場所にいることで、「知る」ではなく「感じる」ことのできる何かが確かにありました。
その感覚は、広島や長崎でも感じました。
また、西表島や尾瀬など、大自然のなかに身を置くと、やはり同様に「感じる」ものがあります。
それは「旅」の大きな価値ですし、「成長」につながるものだと思います。

ここ数年は、様々な場所に行き、新しい人と出会い、対話をする機会も増えました。
今日もその1つです。
そうすると、観光など、その「場所」の価値を楽しんだり感じたりすることだけでなく、人と出会い対話するという「場」の価値を強く認識するようになりました。
それを体現している鍋田先生の存在も大きかったです。
だから、最近は、どこかに行く機会があれば、「観光」よりも「対話」のために時間を使いたいと思い、Facebookでも情報発信をしていたりします。

ここまでは、これまでに考えてきたことです。
それに加えて、今新しい価値として、「すっきりとした気持ちでものを考えることができる」ということを感じています。
そして、そのことを急いで書き留めておこうと思ってこれを書いています。

「旅」は、ぼくにとっては「非日常」です。
だから、今乗っている新幹線だけでなく、朝乗った何の変哲も無い普通列車でも、乗っている気持ちは普段とは違っており、「日常」と切り離された不連続な世界を感じます。
ここのところ、思い悩む案件が複数あり、何となく重い気持ちでいたのですが、「旅」の電車の中で、Facebookの様々な記事や、持ってきた本を読ん読みながら思考を巡らせていると、驚くほどにアイデアが湧いてくるのです。
年明けからすぐにやりたいことが、いくつもいくつも頭を巡ります。

僕の「日常」は、あまりにも時間に追われ、こんな気持ちでものを考える時間が持てていなかったのだなぁと痛感します。
同時に、「旅」は、そんな日常と切り離してくれるおかげで、こんなにも新しいアイデアをもたらしてくれるのです。

「日常」の中に、こういう時間を強制的に作ればいいのかもしれませんが、それをしたとしても、そこに「やるべきこと」が山積しているだけで、こころがざわめいて、おそらくうまくいかない気がします。
空間的に隔離されることで、精神的にも隔離されるということがあるのだろうと思います。

いずれにせよ、今回の旅は、まだ行きの移動の車内ですが、「旅」についての新しいアイデアと、教育活動に関する新しいアイデアをたくさんもたらしてくれました。
この時間の大切さを噛み締めます。

そして、この後、現地では「対話」の価値を感じ、貴重な「場」を生かしたいと思います。