オッケーを出せないからこそオッケーを出す

少し前にモヤモヤした気持ちでくすぶっていましたが、その状況を何とかしたいと、無理を言って、都立武蔵中等教育学校の山本先生と山藤先生と語る会を実現しました。
国立高校からは、板山先生も参加し、4名でじっくりと語ることができました(と言っても、僕が聞きたいことを武蔵のお二人に聞きまくっている会になってしまいましたが・・・)。

今日、一番心に響いた言葉。
「どういうときに、自分にオッケーを出せますか?」という問いに対して、山本先生は、「モヤモヤしながら、それでも前に進もうとしているとき」と答えてくださいました。
あぁ・・・と思いました。

文化祭が終わってから、しばらく落ち込んでいて、その時にずっと心に思っていたのが、「打って反省、打たれて感謝」という言葉でした。
この言葉と向き合いながら、ひたすら考え続けました。

今日の山本先生の言葉は、そんな感情と、そこでもがいた経験を、すんなりと肯定してもらったような感覚でした。

「自分がモヤモヤしているときに自分にオッケーが出せる」という、ある意味では理屈の通らないような言葉に深く頷きました。

僕は、「人はいつ成長できるか」ということに関して、2つの状況を考えています。

⚫︎現状に不満があるわけではないが、自分がもっと成長したいとウズウズしている状態
⚫︎大きな壁に当たって、どうしても成長しなければと切羽詰まっている状態

このうち、自分自身の経験では、前者の場合より後者の場合の方が成長実感が大きいように感じます。
どうしようもなくモヤモヤするとき、それを何とか乗り越えようともがくことで、一回り成長できたと感じられることが多くあります。

「いつまでも自分にオッケーを出せない自分にこそオッケーを出す」という態度は、悩みもがき続ける教師への最大の肯定だと思います。
逆に言えば、「うまくいったぁ・・・」とか、「いい教育してるぜ、俺」という感覚に胡散臭さを感じることが大切だとも言えます。
※もちろん、精神衛生上、そんな自分を肯定することは大事だと、これまでの経験から思うのですが・・・。

いい時間を過ごせたなぁ・・・幸せだなぁ・・・と思います。
今の自分に間違いなく必要な時間でした。

山本先生、山藤先生、板山先生、素敵な時間をありがとうございました。
明日からも、モヤモヤしながら、それでももがきながらまえに進んでいきます。