夢は人を幸せにするか

今日は、ある方の「お疲れ様会」に参加してきました。
会の最後に、その方が話されました。

「自分には、3つ夢がある」

その言葉が、じんわりと自分の中に染み渡っていきました。
その方は、もう「ベテラン」という年の方です。
似た年代の方であれば、例えば若者を見れば「若い人はいいねぇ、夢があって」と話すかもしれません。
でも、この方は「3つ夢がある」と宣言されたのです。
かっこいいなぁという気持ちと、羨ましいなぁという気持ちを感じました。

今の自分の「夢」とは何だろう。
もちろん、人生のビジョンとして「誰もが生きやすい社会」を目指しています。
でも、それは「夢が叶った!」とか言えるようなものではありません。

学生時代には2つの夢がありました。
一つは、「担任として卒業生を出すこと」、もう一つは「本をつくること」。
どちらも、自分なりの「生きた証」を世の中に残そうという願いだったのだと思います。
最初の夢は、井草高校で叶い、もう一つの夢も、新宿山吹高校の時に、「日本生物教育会東京大会記念誌」をつくれたことで叶ってしまいました。
それから、明確に「夢」として意識できているものはありません。

「夢は人を幸せにするのか」
「夢があれば自分はより幸せになれるのか」
「夢は人生にどんな意味を持つのか」

色々な問いは浮かびましたが、今日聞いた「夢」の話は、自分の心に引っかかっています。

松本幸四郎さんの言葉。
"夢っていうのは60になっても70になっても80になってもある
そういう歳になってみる夢が本当の夢じゃないですか"
これも思い出されました。

今は、「今、価値あると思えることをやり続ける」ことに価値を感じますし、日々の生活の中で喜びも感じます。
そんな中で「夢」は、自分にとってどんな意味を持ちうるのか。
なんとも思わないのであれば、通り過ぎた言葉が、心に引っかかっているということは、何か考えるべきことがあるのではないか。
帰りの電車に揺られています。とソワソワしています。