"失敗"から考える

授業計画や授業の進め方を生徒が決めるクラス会議。
あるクラスでは、その時間内で結論をまとめることができませんでした。

今朝、そのクラスの生徒が準備室にやってきました。
聞けば、あの後SHRで話し合って、次回以降の授業の進め方を決めたので、その報告ということでした。

いいなぁと思いました。
「会議をうまくまとめられなかったこと」は、必ずしも悪い経験ではないのです。
「じゃあ、どうする??」と考え、そして何らかの行動を起こすことで、成長の機会にすることができます。

一般的には、学校という場では、会議をうまくまとめられないという経験は「失敗」として位置付けられるのではないでしょうか。
だから、教員が様々な手立てで失敗させないようにしてしまうのだと思います。

学校は「安全に失敗を経験させる場である」と言った人がいました。
おそらく、その場合の「失敗」はポジティブな意味であり、その時の教員の心も、「なんてことを・・・」ではなく、「で、どうする?」というようなものだと思います。

理科の実験でも、「成功とか失敗ではなく、出た結果は全てが大切。仮に思ったような結果が得られなかったとしても、それは実験失敗ではなく、そこから何を考えることができるかが大事」なのです。

こういう試みをやってみてよかったなあと思います。
これから、どんな風に授業が進んでいくのか、楽しみです。