"アセスメント"について考える

イギリスから教育に関する調査研究にいらっしゃった方とアセスメントに関する対話をしました。
僕からは、以下のような資料を提示しお話しをしました。

⚫︎日々の授業で使用している振り返りシート
⚫︎考査後の結果をまとめた資料(分布、平均点、標準偏差など)
⚫︎考査後の授業アンケート
⚫︎考査後の振り返りシート

それぞれの目的と、その目的に対してどのような構成にしているかということについて説明をしました。
考査後に、「授業アンケート」と「振り返りシート」を別物として設計し、実施している点などは、「アセスメント」というものを考える際に非常に有効だったのではないかと思っています。

また、考査の結果をまとめた資料に関して、該当クラスの平均点や標準偏差、分布の意義については即座に理解していただけたのですか、それと併記してある「全体での平均点や標準偏差、分布」に関しては、「どうしてこのデータが必要なのか?」と非常にクリティカルな質問をいただきました。
僕は、「大変鋭い質問だと思います。本来は必要のない項目であると思います」と答えました。
このような本質的な質問をいただき、そこから本質的なやりとりができるというのは、本当に楽しいことです。
イギリスから初めて昨日来日し、わけもわからずやってきた公立高校で、本質を捉えてここまで突っ込んだ話ができるというのは、すごいなぁ・・・と思いました。
調査結果は、ウェブ上で公開されるそうです。
他の視察後でも様々な本質的な対話がなされ、それをもとに調査がまとめられると思います。
どのようなレポートが作成されるのか、今からとても楽しみにしています。

同時に、今回の対話から浮き彫りになった日本の教育の問題点については、大きな宿題を提示されたような気持ちです。
これからも様々な知恵を絞り、いろいろな方向からいろいろな方法を実行していきたいと思っています。
すばらしい刺激をいただけたことに感謝です。