緩やかだけれどポジティブで楽しい授業

今日の3年生物の授業は、試験返却をしてから、その振り返りや確認を各自で行なうものでした。
それぞれが思い思いの時間を過ごしています。

ある生徒は、非常に「緩やかに」授業の時間を過ごしていました。
「もっと集中しないと!」と言うこともできるのだと思うのですが、僕はそれもまたいいのかなと思います。
昨年も一昨年も、授業アンケートでは「受験勉強のいい息抜きになった」という意見も聞かれましたし、授業の雰囲気は、基本的にはポジティブで楽しい気持ちで学習が進んでいくようなものです(息抜きになったという生徒は、自分の成績が良いだけでなく、人と対話してともに理解を深めていける生徒でした)。
そこには、「不合格の恐怖」を感じながらの切羽詰まった感じではなく、楽しみながら前向きに取り組む感じがあります。
仮に、ある時のある時間が「緩やか」になってしまっても、それはそれなりに彼らにとっての意味のある時間なのだと思います。

「2時間で勝負」という考え方もありますが、「人生全体で勝負」という場合の、全体から見たこの2時間の価値や意味は、おそらくそれぞれにあるのだと思います。

皆がそれぞれにポジティブで楽しい学びを進めてくれて、皆でバカなことを言って、皆が「ここわかんないー」と無知をさらけ出し、それを誰もバカにせず、協働し、お互いがお互いの気持ちに寄り添って、それぞれの課題を解決していく。
これでいいのではないかなぁと思います。
それは、「ずっと遊んでいる」という状態とはまったく異なるものです。