波にのまれずに山を登る

昨日、U先生とお話しできました。
そこで伺った話。

山の頂上を目指して、一所懸命山登りをしていた。
しかし、気がつくと周りは海。
そして、自分が山だと思っていたものは、「波」の一つでしかなかった。
見渡せば、そこには無数の「波」。

「何かを極めようとしても極められない」ことの例えではとU先生は言っていました。
自分も、「頑張って山登りをしていたのに、気がつくと・・・」という似たような状況を感じたことがありますし、今まさにそんなことも感じます。
でも、そんな時に大切なことは、「いくら登っても無駄だ」と考えることではなく「それでも登っていこう」と考えることじゃないかなと思いました。

無数の波を見ると、自分があまりにもちっぽけに思えて虚無感に襲われることもあります。
でも、自分の「山」を相対化できた、ということだけで、見える世界は広がっているわけですし、それを知らないよりは、知っていた方が、それを乗り越えた先には、思いもよらない感情が待っているかもしれません。

何だか気持ちが少しだけ楽になりました。
大きな波にのまれたり、さらわれたりしないように、腐らずに「山」を登ってみます。