むかわ竜をめぐるストーリー

5月7日のNHKスペシャル「日本の巨大恐竜」
北海道で見つかった、極めて珍しい恐竜の全身骨格の発見物語。
むかわ竜をめぐる14年のストーリー、「偶然」と「必然」が絡み合っての大発見です。

見つかった当初、「首長竜」の化石だと思われていました。
というのも、そこは当時、海の底だったそうなのです。
ですので、そのまま7年も放置されてしまったそうです。
その止まった時計を再び動かしたのが、1月の生物教育学会で記念講演をされていた、首長竜の研究者である東京学芸大学の佐藤たまき先生。
全国の博物館に「眠ったお宝」として首長竜の化石があるのではないかと巡っていたときに、この化石と出会います。
そして、この化石に釘付けになり、クリーニングをしてみると、首長竜ではないことにがっかり。
しかし、それは、「そこで出るはずのない恐竜化石」が出たことを意味していました。
そこから、北海道大学の小林先生を中心としたチームの発掘プロジェクトが動き、今回の大発見につながったそうです。

調査・研究中のハドロサウルス科恐竜化石(むかわ竜)

化石が繋いだ奇妙なつながり。
面白すぎます。