「基礎」をつかんで「幹」を考える

昨年までの授業プリントから、大きくモデルチェンジを図ってみました。

●思考のポイントを明確にする
昨年までは、「基礎課題」の量が多く、授業時間内でこなしきれない生徒が大半でした。
こちらが「幹」と考える重要な問いに対しても、思考の時間が十分に確保できているとは言い難い状況もありました。
そこで、今年度は、「基礎的内容の理解」の部分については、講義も含め、「ショートカット」を測り、その知識・理解を活用して「幹」となる問いを考えてもらえるような構成にしてみました。
活用の場面での対話で、基礎的な内容の理解も深まっていくと思います。

●「ヒトの生物学」を入れる
日常生活とのつながりという点で、特に「ヒトの生物学」を全単元にわたり盛り込んでいこうと考えました。
自分でこのようなしばりがあることによって、プリントの作成の思考もかなり変わりそうです。

●最終的なコンピテンシーを意識する
都生研の教育課程委員会での議論で、コンテンツとともに、「最終的に獲得させたいコンピテンシー」の議論をかなり行っていました。
そこでまとまったものを、自分の授業の中にも取り入れていこうと考えています。
このプリントでいえば、
「進化」の視点を持って生物や生命現象を考察しようとする態度を持つ。
という目的がそれにあたります。
ヒトの生物学に盛り込んでいる「人種」の話も、それに関連した内容です。

単に「基本がわかって、問題集の問題が解ける」だけでなく、より本質的な部分に迫りたい、というのが今年度のコンセプトです。