理屈と体験の両面からのアプローチ

1年生4クラス、3年理系生物1クラス、計5クラスの初回授業が終わりました。

初期の授業で強く意識したいのが、「安心感」と「学びの楽しさ」です。
何もイントロなく、いきなり「生徒主体の授業」にしてしまうと不安が先行してしまう生徒もいます。
前回の授業実践協働改善の会合で、「なぜこのような授業をするかの語りはあったほうがよい」というアドバイスをいただき、またこの2年間の感触として「理屈よりも体験で納得できる生徒もいる」ということがあったので、その両面を盛り込もうと設計しました。

1年生の方は、基本的にはスライドで「理屈」の部分の説明をしていきますが、途中でグループワークをはさみ、「体験」も盛り込みました。
内容は、中学校での学習内容をふまえたものにしました。
グループワークから気付いて欲しかったのは、以下の3点です。

⚫︎「説明できる」ということは「深い理解ができている」ということ。逆に説明できない場合には浅い理解であるということ。
⚫︎「今持っている知識」であっても、「つなげる」ことで様々な思考を展開できること。
⚫︎教科書の文章であっても鵜呑みにしないこと。

これらそれぞれを実感できるような「練習問題」に取り組んでもらい、理屈だけでなく、体験的にも納得しやすいように設計してみました。

過去の2年間に比べても、生徒の皆さんの納得感が高いものになった気がします(これをどうやって測るかが課題です)。
今年は授業プリントや時間配分など、授業のデザインを大きく変えていきます。
どんなことを考え、実践しようとしているか、こちらでも共有できればと思います。