価値を集めるのではなく価値を引き出す

昨日のプロフェッショナルは、フレンチシェフの浜田統之さん。

「この料理をつくる」と、つくる料理が見えていて、そのために素材を集めて調理するというやり方では、他の才能ある料理人には勝てないと思った。
軽井沢で働いていた時に、地元の野菜などの食材に魅せられた。
通常、フレンチには使用しないような食材だが、逆の発想で「これを使って、面白い料理をつくれないか」と考え始める。
そして、数々の独創的な料理を考案する。

「すべての食材」には価値がある。
その価値を最大限引き出す方法があるはず。
それを考えるのが仕事。
しかし、色々なアイデアを簡単には思いつかない。
他の料理人とは違って、「才能」はない。
だから、「何度も何度もやるしかない」。

この番組を見ながら、学校を考えました。
「あるべき姿」が先にあって、そこにうまく生徒をはめこんでいく、あるいはそこに合う生徒を探して組み合わせて価値を生み出すという方法には限界がある。
逆に、「今いる生徒の価値を最大限引き出す方法を考える」ことが大事。
その具体的な方法のアイデアは簡単には浮かばない。
でも、「何度も何度も考え、実行し、改善していく」ことを続けるしかない。

浜田さんの「在り方」が画面を通しても伝わってきました。
素晴らしい「求道者」でした。
エネルギーをもらいました。