ICTの自然な活用

先週のあるクラスでの授業。
12月の時点で3月頭に実施する定期考査までの全範囲の授業プリント(全5枚)を配布しています。
試験までの授業時間数も少なくなってきていますが、かなり進度に差が出ています。
5枚目が終わろうとしている生徒がいる一方で、1枚目や2枚目をやっている生徒もいます。

そんな中、ある生徒が、自分たちのグループで「30分でほとんどの内容をまとめて講義する」という話をしていました。
そこで、「ここでまとめて話が聞けるらしいぞー」とクラス内で共有したところ、他のグループからも人が集まり、15名ほどの生徒が輪になっていました。
30分後、話が一通り終わったとき、「これ、撮影とかしておいたらよかったね」と言ったところ、「録音はしてます!」という生徒が。
すると、「そのデータ、あとでちょうだい」と、音声データの共有も始まりました。
その後、その音声を何度も聞いて学習を進めている生徒もいるようです。

「ICTを活用した授業」は、主語は教員ではなく生徒なのだと思います。
そして、教員の指示で動くのではなく、自らが「どうすれば効率よく学びを進めることができるか」を考え、実行する。
そして、それらを振り返り、次に生かしていく。
教員ができることは、そのための「場」を提供することです。