多様な評価軸の重要性

東大の「異才発掘プロジェクトROCKET」の記事。

先日、報道ステーションで特集されているのを見て、どんなことが行われているか少しわかりました。

この記事から引用します。

・学校も家も困っているような「扱いにくい子」だけを選りすぐっている(笑)。
・本人の意思確認が大前提だから、親が応募してきた子どもはとらない。
・近年では、そうするとすぐに発達障害と診断して薬を飲ませるが、薬を飲んで治るわけではない。私たちはモノ(テクノロジー)とカネで防ぐ。
・DO-IT Japanプロジェクト。テクノロジーを活用した学びの保障を行う。
・訓練や薬で本人を変えようとするのではなく、本人の特性を踏まえた上で、テクノロジーを活用すればいい。
・ROCKETプロジェクト。「志と異才ある子どもたちのルーム」。
・イノベーションを生むのは、こういう空気を読まない人たちだ。
・それを社会が生かし切れてこなかったのだと思う。
・私たちのプロジェクトは、その子たちがそのままで、生きていけるスペースを社会の中に作ろうとする試みだ。
・「変わっているのは悪いことじゃない」と言う。「多様性は大事だ」と言う。でも、するするっとできない人を見ると、すぐにいらいらする。快適さに慣れすぎて、耐性がなくなってしまっている。
・世間の間尺に合わなくても、徹底的に排除されたり、追い込まれたりして自信喪失させられることなく、こだわりを生かし、好きを伸ばして生きていけるようにすること、そういうスペースを提供する試行実験をやっている。

「多様性を認め、生かす」ためには、「多様な評価軸」を皆がもっと意識する必要があると思います。
皆が同じものを「良い」と考えると、その「良い」から外れたとたんに「悪い」になってしまいます。
そうではなく、「それぞれ固有の良さ」というものを見出そうとすること、感じようとすることが重要なのだと思います。
そんな感性を育てるためには、「場の提供」と「経験」、そして「視点をもった振り返り」が必要です。
そのための「生徒に任せる授業」だと思います。