企業の方からの授業の感想

先日授業見学に来ていただいたある企業の皆様からいただいた授業の感想です。
許可をいただけたので共有いたします。
企業の方には何名もお越しいただいていますが、その方々がお持ちの「問題意識」は、この授業と強くリンクするようです。
僕自身も、「社会で生きていく力」につながることを意識しているので、力強く思います。

●Aさん
・授業中の高1生がみんな笑顔で無邪気に発言している
まずは多感な年頃の生徒が、授業中あんなに無邪気で笑顔でいることに驚きました。まるで小学1年生の授業参観しているな気分になりました。

・初めて学ぶこともゴールを示して、あとは自ら課題解決させるスタイルが成り立つことに驚き
言葉を選ばずに言うと「丸投げ」して期限のみ設定して、あとは自らの問題解決力に委ねるという、我々の業務の中でもよくあるタイプのやり方。
社会人1年目では、手取り足取りしないと解決できないのに、国高は高1から既に成り立っていることに驚きを隠せませんでした。明日から就職したとしても、即戦力になり得る人材が育っていると実感しました。

・「教科書を読めばわかることや家で一人ででもやれることは今ここでやらなくていい。みんなで話し合った方いいことをやれ」という先生のコメントに驚き。
その言葉でハタと私自身の高校時代を振り返ってみたのですが、まるで真逆でした。教科書に書いてあることのみを話しながら板書し、ノートに書き写す生徒。+αのノウハウも話もない。そんな授業しか受けてこなかったように思い、あれだと「読めばわかる」「一人でできる内容ばかりだった」なと。大野先生タイプの方に高校時代に出会っていれば、その先の人生が変わってきたように感じました。

●Bさん
今回授業を拝見し、もう少し先生が手引きをなさったり、誘導している部分もあるのかなと思っていたのですが、思っていた以上に生徒に任せられているというか考えさせている部分が多いことを目の当たりにして、この状況を生徒が突破していければだいぶこれまでとは違う成長が期待できるのではないかなと率直に思いました。おそらく先生としてはまだ改善されたい部分などあるかと思うのですが、これまでとはだいぶ学校の学びの様子が変わってくると感じました。

●Cさん
生物基礎の授業中に使用している教材が、教科書、プリント、スマホなど、自分が必要な情報を、自分が調べやすい媒体で学んでいるところが、新しかったです。知識インプット型の場合、先生の講義を聞いて学ぶことが主でしたが、学ぶ方法・媒体も生徒自身が考えるというところが勉強になりました。

最後に見させていただいた受験生の論文チームでの生徒自身が考えて実行する学び方は、今後大学・社会に出てからも必要な力の養成につながっていると思いました。

また、主体的に学ぶためには自分を客観的に見て、自分に何が必要なのか考えながら学ぶことが必要だと思いますが、振り返りシートでそれが実現されていると思いました。そのコメントシートに対して先生がフィードバック(評価・授業内で質問のピックアップ)されることで、さらなる深い学びにつながっているということも分かりました。