すべてはビジョンから

先週、来年度の国高祭実行委員長が、活動の「ビジョン」を作成してやって来ました。
昨年度同様、文化祭実行委員長、体育祭実行委員長、後夜祭実行委員長と4人で議論してまとめたものだということです。


それを基に、約1時間対話をしました。
一番印象的だったのは、「この話し合いを通して、お互いの考えていることがわかり、そして方向性を揃えることができたのが大きい」という話。
そして、「これで、ようやく活動をスタートできます」と続けていました。


様々な活動を始める前に、まずは、「自分たちがどんな国高祭を創り上げたいのか」という方向性の確認が非常に重要です。
それをせずに活動を始めると、何か「問題」が生じたときに、判断がブレます。
また、それぞれがそれぞれの「正しさ」を主張し合い、それが衝突すると、どちらも「正しい」ので収集がつきません。


ビジョンは、組織が目指す方向であり、個々の判断の基準となるものです。
全ての活動は、ビジョンを意識してなされるべきものです。
ですから、ビジョンは「掲げるもの」ではなく「使うもの」です。
(このあたりは、「ザ・ビジョン」(ダイヤモンド社)が参考になります)


やっていく中で、このビジョンが不完全であることに気付くかもしれません。
そのときは、皆で話し合ってビジョンから見直せばよいのです。
大切なのは、「皆が共通に大切にしているもの」があることです。


昨年度も、ここから始めました。
この記事でも、このことに関係することが書かれています。


”例年はスローガンを全体から募集していたが、「キャッチーな言葉に決まりがちで、一体何をやりたいのか、といった中身がわかりにくかった」(川向さん)。そこで今年は川向さんと植田さん、体育祭と後夜祭の両委員長の4人で「国高プライド」をスローガンに決めた。”


”川向さんは「僕たちは自由を尊重するが、それは責任が伴い、また先輩たちの伝統などで成り立っている。そういう気持ちを在校生全員で共有したかった」と語り、折に触れて「本当にそれは国高プライドなのか?」との問いかけを徹底したそうだ。”


実行委員会の動きとは別に、2年生でも、来年度の文化祭に向けての”劇選び”が進んでいるようです。
来年度への動きも、いよいよ本格化していきます。
でも、すべては「ビジョン」から、です。
折に触れて、彼らに伝えていきたいメッセージです。