できていないこととできたこと

このところ、授業で「うまくいかないなぁ・・・」と(勝手に)感じることが増え、忙しさとも相まって精神的にあまりよくない状態が続いていました。
しかし、先日、U先生とお話をする中で、
「一人でも伝われば、それでいい」
というお言葉をいただきました。
そういえば、新宿山吹にいるとき、このやり取りは幾度となくやったなぁ・・・と思いだしました。
「一人も見捨てない」や「誰もが生きやすいクラス」を、「達成しなければならないタスク」と深刻に考えすぎると、だんだん心が重くなってきます。
教員だって、一人の人間です。


でも、「一人でも伝わればいい」と考えると、ずいぶん楽になります。
「目指すもの」と「目の前の状況」は、一致することはないのだと思います。
なぜなら、何かが達成されれば、「また次」を願ってしまうからです。
Mr.Childrenの「いつでも微笑みを」にも、こんな歌詞があります。


"何もかも思い通りになったとしても
すぐ次の不満を探してしまうだろう
決して満たされない 誰かが傷付いても"


「不満」とは少し違うかもしれないけれど、「また次」の課題や願いが湧き上がってきます。
人間ってのは、満足することはないのだと思います。
だから、僕自身もきっと死ぬまで考え続け、もがき続けるしかないのだと思います。


そうであれば、「やりたいこと」に対して、「できていないこと」に目を向け、改善を目指すとともに、「できたこと」もしっかり考えるといいんだろうなぁと、そんな当たり前のことを思い出しました。


何かを伝えられたと思える生徒もいると思えます。
それは思い込みかもしれませんが、結局のところ、人のことはわからないのだから、思い込むしかないのかもしれません。
いまの自分には、この方向性の考え方が必要だと感じます。


いつでも「指針」を与えてくれるU先生に感謝です。