忙しくても大切にしたいこと

新聞は取っていない。
読む時間が十分に取れないし、映像で見た方が、短時間で多くの情報を得られるから。
ニュース番組を60倍速でチェックする。
特に気になるものだけ、1.5倍速で確認する。
そうやって、毎日を、情報を「消費」して生きている。


今日の報道ステーションで、イスラム国の支配地域から逃げ出してきた少年がこんな話をしていた。


●イスラム国のことを話すと口を縫われてしまう。口を縫われた男性が連れ回されていた。


●警察官だったおじさんが処刑された。ロープで首をつられた。みんなで泣いた。でも葬儀もできなかった。「イスラム国」が禁じた。


子どもたちがこんな体験をしてしまっている。
「誰もが生きやすい社会」、「誰もが生きやすい世界」にしていくために、今自分ができることは何だろう。


Mr.Childrenの「タガタメ」にもこんな歌詞がある。


"子供らを被害者に 加害者にもせずに
この街で暮らすため まず何をすべきだろう?"


目の前の忙しさと喧騒の中で見失いそうな、大切なことを思い出させられる。


自分の原点は、学生時代にこういうことを考え、自分の生き方との矛盾に悩み、心の中でもがいていたこと。
最後は考えて考えて、今の職業を選んだ。


何が一番大切か。
何を一番大切にしたいか。


それは、目の前の忙しさと喧騒から離れて、静かに考えることでわかることもある。


きちんとニュースを追いかける時間もないけれど、でも、これは自分に必要なことだと思った。
それは「忙しさ」を理由にして忘れていいこと、あるいは気に留めなくていいこと、ではないだろう。
今自分の中にある学生時代の自分は、そう言っている。