授業での試行錯誤の価値

だ腺染色体の観察実験のある生徒のプリント。
この生徒の立てた「問い」は、「パフはそもそもどのように開くことができるのか」というものでした。
それに対して、画像のような仮説を立ててくれました。
この生徒は、通常の授業でも、深く思考をするので、あまり学習が先に進まず、立ち止まっていることが多い生徒です。
今のところ、残念ながら試験の点数にはその成果は出ていません。
でも、本当にいつも「自分だけの問い」を見出し、深く思考しています。
この経験は、きっとこの先役に立つはずです。
彼は、試験後の「振り返りシート」ではこんな記述をしてくれました。


●考査での自分の課題にどのように取り組むか。
試行(P→D→C→A)を恥じず、あきらめず、繰り返す。


●次回の考査に向けての目標
頭の中にはほとんどvisionができあがっている。あとは試行するだけだ。テスト直前の授業で言葉に表せないことがわかった。練習したい。


思うような結果が伴わないことも、ネガティブにとらえるのではなく、成長のための材料とできています。
まずは、たった一人でもこんな思考をし、貴重な経験を積んでくれている生徒がいることを嬉しく思います。
それを、一人でも多くの生徒に広げていけるような「場」作りに励みます。
広げていくには、教員の「語り」ではなく、生徒たち自身の対話が肝です。