石川一郎先生講演会メモ


昨日は、石川一郎先生に講師としてお越しいただき、公開講演会が実現しました。
演題は、
「2020年の大学入試改革と教育改革」
でした。


参加者主体の「ワーク」を数多く入れていただきました。
自分のメモの一部を紹介いたします。
※参加していないと意味不明なメモかもしれません・・・。


●PIL
2人1組で現在の興味・関心で1分間話す。
チェックイン。
2人だと強制的に話すしかない状況になる。


●想像力と創造力


●キングスクロス駅の問題
ペアで話す
→4人組で話す
「800字で書け」「提出せよ」と言われると、途端に答え探しが始まる。


心の状況を基に書くと、書きやすい。
心情的なものに合わせて、要素に分解し、組み合わせていく。
2つ、出口、男etc...
何を意味しているのか?


●改革の背景
1990年代
バブル崩壊etc...


1996年「生きる力」の考え方
※今とほとんど変わらない


2002年の教育改革
ゆとり教育の概念
→でも、学力低下の懸念


総合学習の導入
→マニュアルもなく現場に降りてきたので機能しなかった。


2002年の段階では「不登校」などの問題に対応した心の問題としてゆとり教育だった。
今は、グローバル化など社会構造の変化が背景。
だから、変わらざるを得ない状況。


2002年から、今にかけてどんどん学校のサービスが充実してきてしまっているのではないか。
そのマインドをどう変えるか?


●「答えがない」と「答えを出さない」の違い
「正解のない問いに対して答えを出す力」
※文科省は、「答えが1つに定まらない問い」というような表現をしている。


正解はないけれど、何かしら答えを出す、ということは大事なことである。
そのために必要なもの。


知識・技能
思考力・表現力・判断力
主体性・多様性・協働性


●京都大学特色入試
個人的な感覚として・・・「問題設定の分かりにくさ」
すごくモヤっする。
でも、対話の中で「方向性」が見えると、なんとなく安心感が増す。


問いは2つ
①新たな機能、どんなのがあったらいい?
②この問題を解くのに必要な力は、上記のどれ?


●「問い」の機能
「これどう思う?」と聞く。
しかし、それは、「想定される答え」があり、生徒はそれが何かを考えながら答える。
「問い」は、これからはこのようなものではなく、生徒が自分で発し、自分で学びを深めるための材料。


●仮説に必要な要素
「ロジック」と「面白さ」
研究に求められる。


発想が必要だ。
知識も必要だ。
それらをベースにクリエイティブに考えられる力が必要だ。


●ワークの組み方
(1)、(2)なしに(3)にいっちゃうワークを組んでしまっていないか?
※つまり、発想の「飛躍」があるということ。
地頭がいい生徒は、それでもできる。
でも、多くの生徒にとってはそれでは無理。
「考え方のアプリ」があるといいのでは?


●自分軸
「自分として最終的にどう考えるのか?」ということ=自分軸
経験は必要。
でも、すべてを経験できるわけではないから、想像力も必要。


●PBLのワーク
問い①
東京オリンピックでどういうおもてなしをすれば面白いか?


問い②
それぞれのチームでやったおもてなし案が否定されてしまいました。さあ、どうする?
※だいたいが、思ったようにはいかない。その状況で何を考えるかが重要。


「おもてなし」について持っている知識をつなげていく。
論理的思考。


さらに、批判的思考。
論理的思考で導いたものを否定するプロセスを体験してみる。


多様な意見の中で何かを決めなければならない。
多様なものを多様なままでいい、ということではない。


●パターンランゲージ
もともと建築の分野で。
「コツ」のようなものを言語化して伝承していこう、という試み。
これをアクティブラーニングで、というのをベネッセで作った。