教育改革先取り対応セミナーで、トビタテ!留学JAPAN の紹介がありました。
スライドの中で、「高校時代に留学する意義」というものがあり、以下のようなことが書かれていました。
引用始
①外から日本を見る機会
→視野の広がり
②知らないことを知り、知りたいことを知る機会
→世界への関心
③違う価値観に触れ、意味を知る機会
→多様性受容
④己のことや日本を知る、知りたいと思う機会
→アイデンティティ
⑤飛び込むことに自信を持つ機会
→自己肯定感
⑥逃げないで苦労する機会
→ストレス耐性
留学中の「躓き→自分の見つめ直し→克服」というサイクルの中で価値観を揺さぶられ、己を知り、大きな自信を得てくる。
引用終
これは、まさに僕が教室の中で実現したいことです。
また「留学」を含め、海外に行くことの価値についても、「価値観の相対化」という軸で学級通信に書いたことがあります。
スライドから引用させていただいた内容は、この部分だけでなく、広く「自分と異なる世界に飛び込む」ということの価値を整理してもらえていると思います。
留学は、こういったことを、自然と感じ、考えられる「強力な装置」として意義深いと思います。
こういった価値付けを初めからする必要もないでしょう("効率"を求めるなら最初に提示するのもよいかもしれませんが、おそらく目的達成のためにはマイナスに働くこともあるでしょう)。
では、教室の中でなにができるか。
まずは、「教室にもものすごい多様性がある」ことを認識すること。
そして、「異なる価値観」に触れ、対話できるような場を用意すること。
その体験を意義ある経験にするために、適切な振り返りを設定すること。
そんなことが考えられるのではないでしょうか。
僕自身は、「ディスカッション」の時間を設定することで少しでもこのことにアプローチしようと試みています。
その試みがどのように機能しているか、それを見るための一つの指標としても使えそうだなぁと思いました。
多様な機会や場を設定する。
その目指すべきところが、ここに言語化されている気がします。