生物教育会の口頭発表から、大きなアイデアをいただきました。
新しい"場"を創るアイデアです。
福岡県大学附属大濠高校の田中先生の発表で、福岡県で実施している、複数校の教員・生徒の参加するPBL合宿が紹介されていました。
以下、概要です。
●1泊2日の合宿
●福岡県内の高校11校から生徒45名、引率教員15名、大学生のTA7名が参加
●内容は、グループディスカッションと発表が中心
●初日の夕方に中間発表、2日目の昼に最終的な発表
●テーマは事前に生徒に知らされており、希望調査で事務局が事前にグルーピング
●当日までに、与えられたテーマについて事前学習し、当日資料を持参
●生徒の活動の裏で教員同士の情報交換会も開催
●テーマ例(全部で7つ)
ヒトの受精卵への遺伝子操作は認められるべきか?
本当に環境に配慮したエネルギーとは?
etc...
この実践報告に衝撃を受けました。
僕のやりたいことが、すでに実現していたからです。
僕が妄想していたのは、
●複数校の生徒が参加
●単なる雑談ではなく「対話」を行う(PBLなどが使えそう)
●一回性のイベント体験ではなく、継続性のある「つながり」構築へ
ということでした。
しかし、それも土日あたりの1日がかりの日帰り程度を考えていました。
それでも、「どこが実施母体になるのか?」とか、クリアしなければならないこともあるだろうなぁと難しさを感じていました。
しかし、福岡県は、このあたりを軽やかに飛び越え、すでに複数校合同のPBL合宿を実現していたのです!
素晴らしすぎます。
「場の価値」を認識していても、実際に「場の創造」ができなければ、何も始まりません。
発表後、お時間をいただき、直接対話させていただくことができました。
素晴らしい熱意と行動力と突破力だと思いました。
めちゃくちゃ刺激を受けました。
ということで、僕も東京で実現に向けて動きたいです。
具体的には、2パターン考えています。
①日帰りパターン
比較的実施しやすい
しかし、時間が短かく、「お試し体験」にとどまる可能性あり(それでも十分に意味はある)
※会場の確保
※実施母体はどこか
②合宿パターン
実施に向けて、きちんとした組織で動く必要あり
それなりの「プロジェクト」になる
その分、会の価値は①より高まるかもしれない
ディベートではなく「対話型」で設計したい
テーマ設定から生徒に委ねたい(問題解決だけではなく、問題発見も)
※会場の確保
※実施母体はどこか
※実行委員会をどのように組織し、どう動くか
※どの程度の規模でどのように運営するか
「実施母体」に関しては、生物に限定すれば都生研の研修会としての企画もできなくはないかもしれません。
本当は、教科の枠にとらわれずにやりたいという希望もありますが、その場合、実施母体が思い当たりません。
どこかの大学や公的機関が主催してくれれば・・・などと考えてしまいます。
とにかく、「やってみたい!」という気持ちが高まりました。
圧倒的な熱意、もしくは実現に向けてのアイデアのある方があればお声かけ下さい。
僕も、実現できるように考えてみようと思います。
よい「出会い」をいただきました。
これも、今年度熊本大会が開催されたからです。
あらためて、大会実行委員の先生方に感謝いたします。
ありがとうございました。