今日の昼で、日本生物教育会の全体会は終了しました。
飛行機は夜にしてあり、午後は時間がありました。
でも、事前に何かを調べてきているわけでもありませんでした。
そこで、最近の旅の原則「地元のことは地元の人に聞け」を今日も実践してみました。
熊本駅に到着し、観光案内所でおすすめプランを聞きます。
特に、「おすすめの路線があれば知りたい」ということを伝えると、「A列車でいこう」という観光列車を教えていただきました。
続けてみどりの窓口に行き、時刻表と残席を見ながら相談に乗っていただき、無事に切符をゲット。
熊本駅から三角駅まで走る三角線の観光列車ということでした。
三角駅からは、船で天草に行く人が多いということですが、僕には当然そんな時間はなく、単なる電車での往復のつもりでした。
しかし、飛行機の時間を考えると少し滞在時間が取れそうだったので、迷わず三角駅の観光案内所へ。
すると、「世界遺産」があると強くオススメされました。
明治期の「港」ということで、そんなに興味がある分野でもなかったですし、パンフレットを見てもそこまで心動かなかったので、そのへんでブラブラ自然観察でもしようかなぁと思っていたのですが、案内所の方のテンションにやられて行ってみることにしました。
すると、非常に「コンパクト」な観光地なのですが、パンフレットを読んだり、資料館で知識をつけたりしていくと、目の前の建物や景色から感じるものがガラッと変わっていく感覚がありました。
明治20年に建てられた建物で自由に入れるところがあったのですが、誰もいなく、完全に独り占め状態で、縁側にいってみたり、畳に座って外を見てみたり、「明治の人はどんなこと考えていたんだろうなぁ」と考えてしまいました。
石炭運送の拠点として整備されたけれど、問題ありでその機能が失われていく過程。
でも、米などその他のものの輸送の拠点としての機能が残っていく過程。
鉄道が延伸されずにダメージを受ける過程。
そして、華々しい時代が終わっていく過程。
その過程で、色々な感情が生じて、この場所でも色々なドラマがあったんだろうなぁとか思うと、自分がタイムスリップしたかのような感覚を感じます。
この表現も、よく聞く表現ですが、今日はその感覚を自分なりに何となく感じることができ、自分でも驚きました。
あぁ、すべての「もの」や「こと」、「人」には歴史があるし、ドラマがあるし、それが面白いんだよなぁと思いました。
全く予備知識もなく、また期待感もなく行ったところで、こんなに素晴らしい時間を過ごせたのは本当に良かったです。
やはり、地元の人の話は裏切りません。
わからなかったら、わかる人を見つけて、つながり、聞く。
そして、「偶然の出会い」を大切にする。
それって「学び方」とか「生き方」の本質なのだろうなぁと思いました。
17時に三角駅を出てからひたすら移動。
もうすぐ自宅です。
帰りにいい振り返りができました。