AL型夏季講習での教員の仕事

国立高校は、今日から夏季休業に入りました。

今日から3日間と、来週の月曜からの3日間で、それぞれ受験対策の論述問題演習の夏季講習を設定しています。

初日の今日は、8名の参加。

論述の基本的な考え方を10分ほどレクチャーして、あとは問題を渡して「はい、どうぞ」にしました。

グループ分けも生徒に任せました。

4人グループ2つでもよいし、他の組み合わせでも何でもよいです、と指示したところ、数分間フリーズしていましたが、グーパーで4人グループが2つできました。

あとは、ほとんど自分たちで進めていました。

ちょこちょこと顔を出し、「それっぽい解説」を少し入れたりしましたが、ほとんどは生徒がどんどん進めていきます。

 

終了後に何人かの生徒にどうだったか聞いてみましたが、概ね好評でした。

学校も、授業も、夏季講習も、「教員ではなく生徒が主役」。

そして、そこに集まる生徒たちそのものが「価値」なのです。

はたからみれば「これで夏季講習と言えるのか??」という代物かもしれません。

何しろ、唯一僕がしたことは、「夏季講習を設定した」ことだけかもしれません。 

でも、このように公式な「場」をつくることは、教員にしかできません。

そうして「場」をつくれば、そこに人が集い、人がつながり、あとは自動的に動き出します。

今日の生徒にも、「こんなの教員がいなくてもできるんだから、文化祭が終わったら、皆で時間決めて定期的に集まってやったらいいんじゃない?」と投げかけてみたところ、「それいいですね!」となりました。

本当は、その動きが生徒から生まれてくるのを待つべきなのかもしれませんが・・・。

でも、「たったこれだけのこと」で、受験にまつわる大半のことは解決していくと思います。

今度は生徒が自分たちで「場」をつくり、運営していくということです。