「問う力」について(ティーチング技術講座)

首都大学東京「ティーチング技術講座」

2016年7月5日

最終回

メモ

 

【自分自身の振り返り】

「生徒からの疑問、質問、不思議から授業をはじめるには、なにが難しいですか?どうすれば、その難しさを軽減できますか?」

 

●「問う力」について

「問う力」の重要性をいかに伝えるか?

「問う力」はどのようなトレーニングでどのように身につけることができるか?

 

●「自分の問」の探求

今年度は、現状では「自分の問」を持ち、それを突き詰める生徒が少ない。なぜか?

年度当初から「安心感」を追及し過ぎてしまったか?

生徒の違いではなく、こちらの設定や、さらには「想い」の差かもしれない。

 

●観察実験の探求的扱い

観察、実験は「問、仮説、検証計画」を考えてグループごとに発表する設定。

やっていくうちにトレーニングされていく。

しかし、直近のものでは、全く思考が深まっていない浅薄な発表が出てきている。

つまり「とりあえず発表の準備ができた」状態を作ることが目的化している。

これは、悪い意味での慣れ。

根拠を持って考えさせること、思考の質を上げることが課題。

また、内発的な「探求的な姿勢」に移行するきっかけは何か?

 

【参加者の方の発言から】

●問いは立てられるが、その先になかなか繋がらない。

★「その先」とは何かを具体的にイメージできているかどうか。それがはっきりすれば、具体的な手立てが見えてくるはず。

 

●中学生のもつ探究心はすごい。

これをつぶしてはいけない。

 

●市販のアミラーゼで生徒が設定をすこしずつ変えて実験。

しかし、それは「最適温度が70°C」のもの。

実際に実験すると、それに対応した結果が出ている。

しかし、そこから考察することは「最適温度は35°C」となってしまう。

理由は、「ネットに書いてあったから」

タブレットを持っているようだが、このような使い方だとまずい。

 

●「参加できている感じ」があるといい。

 

●「主体的」な学習としてのグループ研修。

でも、旗を振る人がいた。

★「大人だって動けない」というブログ記事でも書いたことと重なる。

 

●中学校での出前授業

実際にでたデータから素直に考察できていた。

先に何か知識を持ってしまったがゆえに、しっかりとものを考えられなくなる危険性あり。

★「先行知識が思考の邪魔をする」ということの典型例に思う。

 

●「触媒」になるためには、「集団の状態の理解」が必要。

これをスキルとして身につけようとしている。

でも、集団を理解しようとすればするほど、その多様性に圧倒される。